◆ご案内◆


 このミュージアムは1992年に世界最初の大学立の平和博物館として開設され、以来13年余りの間に約46万人の人々が訪れました。ミュージアムは、(1)内外の戦争と平和の歩みを展示した常設展示室「戦争と平和の歴史」(地階)、(2)もっと深く平和のことを知りたい人のための「国際平和メディア資料室」(1階)、そして、(3)「平和をもとめて」をテーマにしたもう一つの常設展示室(2階)、の3つの施設からなりたっています。
 (1)の地階展示室は、満州事変(1931年)−湾岸戦争(1991年)を描いていたこれまでの展示を、日清戦争(1894年)−イラク戦争(2003年)にまで展示範囲をひろげ、2005年4月に装いも新たに生まれ変わりました。
 さて、「平和をもとめて」をテーマにした2階の展示空間は、@平和創造展示室、A「無言館」/京都館「いのちの画室(アトリエ)」、B平和ギャラリー、Cミニ企画展示室、の4つから構成されています。
 @の「平和創造展示室」は、第1室「暴力と平和を考える」、第2室「平和をつくる市民のカ」、第3室「平和をはぐくむ京の人びと」からなり、平和をつくるために私たちに何ができるかを考える空間となっています。世界の暴力の実態、それを克服するための市民の多彩な活動、そして、ここ京都での平和創造の営みが紹介されています。
 
Aの「無言館」/京都館「いのちの画室(アトリエ)」は、長野県上田市こある戦没画学生慰霊美術館「無言館」の京都分館にあたります。芸術家としての夢を戦争によって断たれた青年たちの生きた証が印象深く展示されています。無言館館主の窪島誠一郎さんのご厚意で、京都在住のエッセイスト・岡部伊都子さんのコーナー「二つの文箱」もつくられました。

 Bの「平和ギャラリー」には、戦争や平和をモチーフにする絵画5点にくわえ、2人の児童文学者(『おこりじぞう』で知られる山口勇子さんと、『ガラスのうさぎ』の作者・高木敏子さん)の紹介コーナーがあります。戦争の悲惨さや愚かさ、平和の尊さを感性でとらえた作品を鑑賞する空間です。
 
 Cの「ミニ企画展示室」は、折にふれてさまざまなテーマで開催される企画展示のための施設で、市民の皆さんにもご利用いただけます。
 平和は、「どこかからやってくるもの」でも「与えられるもの」でもなく、「私たち自身の努力で創るもの」です。この展示空間が、「私たちに何ができるか」を考える場となることを期待しています。

 また、「もっと深く知りたい、調べたい」と感じられたら、どうぞ1階の「国際平和メディア資料室」をお訪ね下さい。平和についての書籍や雑誌などに加えて、ビデオやCD-ROMやDVDを含めて豊富な資料があなたを待っています。利用の仕方など、不明なことがあれば遠慮なく受付でお尋ね下さい。


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