立命館大学
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北城恪太郎氏(日本IBM最高顧問・経済同友会終身幹事)の
基調講演の様子

模擬授業の様子

シンポジウムの様子

第1回「京都21世紀 教育創造フォーラム」1日目

 5月11日(金)、12日(土)の2日間、立命館小学校をメイン会場に、第1回「京都21世紀 教育創造フォーラム」を開催した。京都市の学校、企業関係者、全国からの市民ら約700名が集い、「子どもたちのため大人社会は今何ができるか」というテーマに、2つのシンポジウム、オープンスクールやワークショップなどの多彩なプログラムを展開した。

 初日の第1部は、「京都まなびの街 生き方探究館」として、京都市立の3つの小・中学校、および立命館小学校で公開授業を、立命館小学校では、1〜4年生までの計16クラスにおいて、2コマのモジュールタイム(音読、計算、英語、古典などを通して基礎力を育成する各10分間の取り組み)と、各教科の授業が公開された。漢詩「春望」(杜甫)の一言一句を表現豊かに音読する様子や、ジェスチャーを交え元気よく英語の歌を歌う子どもたちの姿などが見られ、参観する大人たちを惹きつけていた。

 第2部のシンポジウム「21世紀の教育創造〜子どもたちのため大人社会は今何ができるか」では、北城恪太郎氏(日本IBM最高顧問・経済同友会終身幹事)が基調講演を行い、「活力ある日本の創造には、イノベーションの担い手となる人材の育成が重要だ。教育と家庭、企業、社会とが連携を深め、仕事と生活をうまく両立できる"ワークライフバランス"の推進をしていく必要がある」と述べた。続くパネルディスカッションでは、川勝平太氏(静岡文化芸術大学学長・国際日本文化研究センター客員教授)をコーディネーターに、川本八郎・学校法人立命館相談役、山谷えり子氏(内閣総理大臣補佐官・教育再生会議担当事務局長)や寺田千代乃氏(アートコーポレーション社長・関西経済連合会副会長)、門川大作氏(京都市教育長)、が、企業と教育、地域社会の関わり方について意見を交わした。学校、企業、地域がそれぞれできることは何か?地域ぐるみ、社会総ぐるみで子どもたちに関わり、将来を担う人材を皆で育てていく取り組みについて各界からの意見や提案が出された。

 川本相談役は「人間が人間らしく、最も輝いている瞬間は労働しているときではないでしょうか」と述べ、「その姿を家庭で、あるいは社会で子どもたちにどう見せるか、本気で産学公が検討し、具体化すべき」であると語った。また、寺田氏は「教育への参加を通じ、企業は社会貢献に視野を広げている。学校から経営者に向け、何ができるか声をかけてみてはどうか」と提言。山谷氏は地域ぐるみで家庭の枠を超えた「おやじの会」に早くから着目。「自分の生活を豊かにすることが地域・社会を豊かにする」との発想から、ワークライフバランスのほかにもワークパブリッシュバランス、ワークエデュケーションバランスを提唱し、「仕事以外の生活に教育をどう取り入れていくのかが重要」と述べた。また、門川教育長は「仕事、教育と公の連携の可能性を探るため、『京都教育会議』のようなものができないか」と、産学公のネットワークづくりを提案した。

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