Ritsumeikan News
  立命館ニュース

世界学生平和フォーラム2002開幕!


 
 

立命館アジア太平洋大学(APU)で行われた「2002世界学生サミット」に引き続き、11月1日(金)、立命館大学衣笠キャンパス創思館カンファレンスホールにて「世界学生平和フォーラム2002」が開幕した。開会式では、開会挨拶や講演会に続き、パネルディスカッションと、2日(土)に行われる6分科会の内容について紹介があった。

世界学生平和フォーラムは、個人と社会の関わりや、我々一人一人が多くの社会問題の責任を担っているという認識を深めることを目的とし、立命館大学国際平和ミュージアムの10周年記念企画として開催されるものである。

開会式では、はじめに、世界学生平和フォーラム実行委員会副実行委員の安齋育郎教授(国際関係学部・立命館大学国際平和ミュージアム館長)が、こうしたフォーラムを開催し、世界的規模ですべての国々に影響を及ぼす昨今の社会問題について議論することの重要性を語った。また、安齋教授は、立命館大学国際平和ミュージアムの第二次世界大戦に関わる展示の中で、日本人の蛮行だけではなく、特に広島・長崎の原爆投下の恐ろしさを描いたものも合わせてみてもらうことが大切だとし、公平な歴史認識は平和と協調への前向きな一歩になるだろうと述べた。

記念講演では、ロンドン市立大学のシンシア・コウバーン教授が、戦争を背景としたジェンダーの関係について話した。コウバーン教授は、社会における女性の役割や、ナショナリズムと家父長制が相互に影響を及ぼす市民社会を講演のテーマとした。そのなかで、フェミニストの理論は、伝統的な軍国主義やナショナリズムについて理解を深め、改善に向けて挑戦すること、そして戦争を解決し、平和を構築していく上での選択肢を見つけるための有効なツールとなるだろうと語った。

続いて、「グローバル化に関する国際フォーラム」のディレクターであるアントニア・ユハス氏は、特にイラクで起ころうとしている戦争に対して、平和的行動を起こすことの重要性を強調した。ユハス氏は、世界で矛盾した国際政治が展開されていることを示し、個人や、今回のフォーラムようなグループレベルで草の根から変化が起こることを期待すると語った。

開会式のプログラムは、コウバーン教授やユハス氏、立命館大学4回生の中村氏、関西外国語大学大学院生のクベトコビッチ氏らが参加したパネルディスカッションに移った。パネリストは、フォーラムの参加者からは、文化間の差異や異文化コミュニケーション、ナショナル・アイデンティティやナショナリズム、国際的な政治システムと国家間の合意形成などについての質問が寄せられた。「平和のために、何が出来るのか?」という最後の質問に、ユハス氏は「どのようにすれば我々が努力してきたことを結晶化し、連帯関係を構築していけるのか?すでに、多くの人がそのために行動を起こしている。こうしたフォーラムや、本日参加しているGroup 21のようなNGOなどのグループに参加して、様々な活動をしている人々と連帯し、目に見える行動を起こすべきだ」とアドバイスを贈った。

最後に、歓迎交流会がおこなわれ、世界学生平和フォーラム初日が終了した。2日(金)は立命館大学国際平和ミュージアムで、6分科会での真摯な議論が行なわれる。

2日目のニュースはこちら