講演会会場の様子
 

現地の状況を語る武田和代氏
 
 
「スマトラ沖地震 被災地復興に向けて」講演会開催
 
 5月30日(月)、立命館大学衣笠キャンパスにて、インド洋大津波・小学校再建プロジェクト学生実行委員会主催、第1回講演会企画「スマトラ沖地震 被災地復興に向けて」が開かれた。立命館大学が進めるスマトラ沖地震の復興プロジェクトの一環として、さまざまな国で子どもたちの支援活動を行うNGO団体「Save the Children Japan」から講師の方を招き、講演が行なわれた。

 講演会では、実際に被災地で復興活動をしている「Save the Children Japan」の棚田雄一さんと武田和代さんから現地状況の報告がされた。地震発生3日後に現地に赴いた棚田さんは、「海岸線から2・3百メートル離れている線路の枕木が剥がれていた。現地では死臭が漂っていた」と、現地状況を生々しい状況を語った。また、現在スリランカで支援活動を行う武田さんは、「子どもに必要なものを聞くと、ほとんど全員、学用品が必要だという」と述べ、現地では仮設テントで勉強をしている子どもたちがおり、未だ復興が完全でないことを語った。

 講演に参加した西尾直樹(産業社会学部3回生)さんは、「ニュースでは知ることができない、現地の細かな情報を知ることができてよかった」と感想を述べた。今回の講演会では、被災各国から学生が集まる立命館大学で支援の輪を広げることを訴えかけた。


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