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柴田敦子(しばた・あつこ)
国際関係学部3回生
CLA受講者
柴田敦子
6月3日に関西外国語大学で開催された「第31回スペイン語弁論大会」で柴田敦子さん(国際関係学部3回生)が
「異文化間の影響について」というテーマでスピーチを行い優勝した。
柴田さんは国際関係学部で第二外国語として1回生からスペイン語を受講した後、
2005年後期、CLAの開講講座「はじめてのスペイン語講座」を受講し、
その後も異文化理解セミナーに参加するなど積極的にスペイン語の勉強を続けている。
今回は柴田さんに弁論大会でのエピソード、将来の目標などについてお話を伺った。
Q

スペイン語弁論大会優勝おめでとうございます。なぜスペイン語弁論大会に出場しようと思ったのか、そのきっかけを教えてください。また、スピーチの内容や大会当日の様子などについてもお聞かせください。

柴田

ありがとうございます。この大会は、スペイン語を母国語とせず、スペイン語圏への滞在が6ヶ月以内の大学生であれば、誰でも参加することができます。出場者は5分間という限られた時間で、様々なテーマでスピーチを行います。今回、私はこれまで学習してきたスペイン語の蓄積が実践できるのか、自分自身の語学力がどれほどのレベルか試したいという思いから出場を決めました。

テーマは「異文化間の影響」。今年の春休みにメキシコに行った際の体験が元になっています。

具体的なエピソードを1つ挙げるとすれば、現在急激に世界に広まっている、日本の食文化である「すし」があります。私が訪れたメキシコの街にも何軒かの「Sushi」店がありましたが、実際にメキシコ人の口に入る「Sushi」は、私達がイメージしている「もの」とはかけ離れていました。日本人が一般的に思い浮かべるのは、シャリの上にネタが乗っている「すし」ですよね。しかし、メキシコの「Sushi」は、アボカドやかにかまぼこ・チーズなどをふんだんに使った「巻き寿司」でした。私はメキシコの「Sushi」も好きですが、そのような寿司は邪道だと思う人もいるでしょう。しかし、日本でもカレーライスやラーメンのように外来の食べ物が形を変えて人気を得ていることなどを考えれば、メキシコの「sushi」も新たな食文化の1つではないかと思いました。弁論大会ではメキシコで感じた食文化の違いのエピソードを軸にしてスピーチを構成し、「伝統的な文化を維持しつつ、その土地に合わせて変化した新しい文化を認めていくことも必要なのだ」と主張しました。

大会当日には、メキシコの民族衣装を着てスピーチをしました。大学で学んだスペイン語をスピーチという一つの形にし、多くの方の前で発表することができ、また優勝できたことは本当に良かったと思っています。この弁論大会で優勝したことで、努力が結果に結びつくことを実感しましたし、優勝が何よりも自分の自信に繋がりましたね。

Q

そもそも柴田さんは、なぜスペイン語を学ぼうと決められたのですか。また、スペイン語を通して感じることなどをお話ください。

柴田

スペイン語を学び始めたのは1回生の時です。国際関係学部の第二外国語にスペイン語があり、それを選択したのが始まりでした。スペイン語はスペイン以外の国でも話されていると聞いていましたが、勉強するうちに世界の中でスペイン語を話している国が20カ国近くもあることなどを知り驚きました。その後、「もっと多くの知識を得たい!さらに勉強して世界の人たちとスペイン語で話してみたい!」と思い、CLA講座で会話や表現の授業を取ることを決め、より積極的にスペイン語を学ぶようになりました。

勉強を進めていく中で、学問としてだけではなく自らスペイン語が話せる環境を体験したいと考え始め、「異文化理解セミナー」に参加しました。メキシコでのホームステイで現地生活を体験し、その貧困層と富裕層間に大きな格差が横たわる社会を目の当たりにし、帰国後はその経験から中南米という新たな視野に重点を置いて勉強しています。大学に入り、スペイン語と関わったことで視野が広がり、私の中のモチベーションも高まったように感じています。これからも積極的に勉強を続けて、将来はスペイン語に携わる仕事がしたいと考えています。

取材・文植田絵里奈(文学部3回生)
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