ありがとうございます。この大会は、スペイン語を母国語とせず、スペイン語圏への滞在が6ヶ月以内の大学生であれば、誰でも参加することができます。出場者は5分間という限られた時間で、様々なテーマでスピーチを行います。今回、私はこれまで学習してきたスペイン語の蓄積が実践できるのか、自分自身の語学力がどれほどのレベルか試したいという思いから出場を決めました。
テーマは「異文化間の影響」。今年の春休みにメキシコに行った際の体験が元になっています。
具体的なエピソードを1つ挙げるとすれば、現在急激に世界に広まっている、日本の食文化である「すし」があります。私が訪れたメキシコの街にも何軒かの「Sushi」店がありましたが、実際にメキシコ人の口に入る「Sushi」は、私達がイメージしている「もの」とはかけ離れていました。日本人が一般的に思い浮かべるのは、シャリの上にネタが乗っている「すし」ですよね。しかし、メキシコの「Sushi」は、アボカドやかにかまぼこ・チーズなどをふんだんに使った「巻き寿司」でした。私はメキシコの「Sushi」も好きですが、そのような寿司は邪道だと思う人もいるでしょう。しかし、日本でもカレーライスやラーメンのように外来の食べ物が形を変えて人気を得ていることなどを考えれば、メキシコの「sushi」も新たな食文化の1つではないかと思いました。弁論大会ではメキシコで感じた食文化の違いのエピソードを軸にしてスピーチを構成し、「伝統的な文化を維持しつつ、その土地に合わせて変化した新しい文化を認めていくことも必要なのだ」と主張しました。
大会当日には、メキシコの民族衣装を着てスピーチをしました。大学で学んだスペイン語をスピーチという一つの形にし、多くの方の前で発表することができ、また優勝できたことは本当に良かったと思っています。この弁論大会で優勝したことで、努力が結果に結びつくことを実感しましたし、優勝が何よりも自分の自信に繋がりましたね。 |