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藤井政行(ふじい・まさゆき) 
法学部4回生
弓道部 主将 
藤井政行
11月23日(金)、24日(土)に伊勢神宮弓道場で開催された第55回全日本学生弓道王座決定戦で、
男子弓道部が創部初の優勝を果たした。
強豪の関東勢を破り、京都勢としても51年ぶりの優勝となった今回の快挙。
弓道部主将としても選手としても勝利に貢献された藤井政行さん(法学部4回生)にお話を伺った。
Q

第55回全日本学生弓道王座決定戦での優勝おめでとうございます。弓道というのは、元来どのような競技なのでしょうか?また、当日の試合展開についてもお話していただけますか?

藤井

弓道は長さ約2m長の弓で矢を放ち、的数を競う競技です。射手から的までの距離は28mで直径一尺二寸(約36cm)の的を射抜きます。的を射抜くためには、技術面以上に、緊張に動じない集中力が求められます。強い意志をもって自分の弱さを乗り越えていく、それが弓道の魅力です。

全日本学生弓道王座決定戦は、各連盟の秋季リーグ戦・大会の優勝校と8月の全日本学生弓道選手権大会優勝校の合計10校のトーナメント形式で行われる、まさに大学弓道のKing of Kingを決める重要な戦いです。

1回戦から準決勝までは4人ずつの2組、計8人の選手が出場し、各人が12射=計96射の戦いで、勝敗が決まります。立命館大学の初戦は東北大学。当初私達は王座決定戦という大舞台という緊張からか、なかなか本来の力が出せませんでした。しかし、最後まで勝負をあきらめなかった結果、最後の一立ちで逆転し、3本差で勝利することができました。初戦で緊張が解け、準決勝の札幌学院大学戦では普段どおりのチームとしての戦い方ができました。

Q

決勝にたどり着くまでにも大変な苦労があったのですね。翌日の決勝戦では強豪日本大学との、3時間半に渡る熾烈な戦いを制されましたが、優勝旗をつかむまでの戦いの様子、その勝利を導いた秘訣や心の支えとなったものを教えていただけますか?

藤井

実は昨年の大会では準決勝で日本大学に敗れ、自分たちの力を出し切ることができなかったという悔しい気持ちが残っていました。そのため、今年は優勝向けてリーグ戦後に試合を想定した合同練習を関西学院大学を相手に毎週組むなど、日本一になるための練習を徹底して行ってきました。

決勝の日本大学戦、本番にのぞむ各メンバーの気持ちも十分に高まっていたと思います。私自身も選手として、王座決定戦は大学最後の試合になるので自分自身に悔いが残らないようにと試合に挑みました。試合中、部員や応援してくださった観客のみなさんはかなり緊迫して試合を見守っていたと試合後に聞きましたが、選手達は相手選手やプレッシャーを気にすることなく自分の力を出し切りました。両校ほぼ的中率9割の熾烈な戦いでしたが、結果4射差で1928年創部以来の念願の初優勝を果たすことができました。

Q

念願の初優勝に対する思いや、今後の弓道部を担っていく後輩へのメッセージをどうぞ。

藤井

とにかく必死だった戦いが終わった瞬間は優勝したんだという実感がありませんでした。しかし、最近ではOBや先輩方からお祝いのメッセージをいただき、だんだんと実感することができました。優勝は部員全員で勝ち取った、みんなの気持ちがつまった勝利です。出場選手以外のメンバーの協力や応援、監督やコーチとの強い信頼関係も支えとなりました。私は言葉で表せないくらい、弓道を通してたくさんのことを得ることができたと思っています。

取材・文岩崎万季(政策科学部3回生)
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