立命館小学校

新学期は新しい形で

立命館小学校は、8月30日より、2021年度の二学期を開始しました。最初の1週間は、オンラインと登校を両立させる、いわゆる「ハイブリッド形式」で授業を行っています。昨年の4月から6月初旬にかけてオンライン授業を行った時は、全ての子どもたちが家庭からオンラインで参加し、学校から配信される動画を中心として授業を進行していました。今回は、オンラインを推奨しつつ、事情によっては登校も可、としましたので、授業はZOOMによる双方向ライブ型で行っています。

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今週1週間をこの形式で行うと決めたのは、8月24日。短い準備期間にもかかわらず、教職員みんなで、考えうる範囲でやるべきことを次々と準備しました。こういう時のチームワーク、本当に頼りになります(手前味噌ですみません)。初めてやってみることを躊躇したり、抵抗感を示す教職員が少ないことも、この小学校の特徴かもしれません。また、保護者のみなさまには、急なお知らせにもかかわらず、アンケートへの回答など素早くご対応いただきました。いつもながらのご理解とご協力に、この場をお借りして、あらためてお礼申し上げます。

今日は、ハイブリッド形式の第一日目。子どもたちはどのように受け止めたでしょうか。もちろんやりにくいこともあると思いますが、これからの1週間で少しでも慣れてくれたら嬉しいです。というのも、「オンラインで繋がってコミュニケーションをとる力」というのは、これからの世の中でますます大切になってくるからです。オンラインは対面の代替ではなく、対面での可能性の枠を超えて、さらなる広がりをもちうるものです。物理的な制約にとらわれず、世界中の人と繋がることもできます。オンラインのさまざまなツールを使って、発話だけに頼らないやりとりもできます。色々な試行錯誤の経験を通して、対面でもオンラインでも自分の力を発揮でき、他者と協働していけるようになってほしいです。とはいえ、子どもたちにとってはそんなに大袈裟なことでもなく、すぐに慣れてしまえるものなのかもしれません。

「子どもたちの安全と健康を守ること」と「子どもたちに学校で楽しくて充実した時間を過ごしてもらうこと」を、以前のように制限なしで実現できるようになるのは、残念ながら、まだまだ先のようです。このウィズ・コロナという特殊な時期に私たちが経験し、身をもって学んだことが、その先の将来をより豊かなものにする力になることを期待しつつ、今できることをしっかりやっていきたいです。

校長 堀江未来