立命館小学校

グッと伸びる子の共通項

2006年に本校が開校して15年が経ち、3年生で入学した小学校卒業生が今年社会人1年目になりました。本校は一貫教育ですので、小中高とどのように子どもが歩み成長していったかを知ることができます。この長い年月の中で、ある時、「スイッチ」が入った感じで、子ども達がググっと成長していく姿を見ることがあるという話はよく耳にします。

そんな子どもの成長期の話を聞く中で、「伸びていく子」には、それぞれに共通項が多いことが分かりました。

それを3つに絞ってお話させていただくと、以下の点になります。

 

一つは、「その子は素直な子であった」ということです。

ひねくれたところもなく、人の意見に耳を傾け、何でも一生懸命に取り組むそういう姿がよく見られたということです。

 

二つ目は、「その子はこつこつと丁寧に取り組む子であった」ということです。

多少時間がかかってもいい加減に済ませるのではなく、粘り強く丁寧に取り組み、自分の中の筋を通す、そういう姿勢を持っているといことです。

 

三つ目は、「その子は何事も自分で乗り越えようとするタイプの子であった」ということです。

やる前から、多分できないとか、どうせ無理とか、失敗感を回避するのではなく、とりあえずやってみたいので頑張ろう、とか、くじけそうになっても折れないような心立ち直そうとする心、レジリエンスの心を持っているということです。

 

もちろんこの3つが全てではありません。総じて言うと、この3つのどこかに重なる点がある子どもは、長期的に見ると、ある時ググっと本当にスイッチが入ったかのように伸びるようです。

 


学校長   長谷川昭