立命館小学校

今年の冬休みの過ごし方

約4ヶ月の2学期を終え、本校は明後日から冬休みに入ります。再び「不要不急の外出は避けるように」と言われていますので、今年の冬休みは在宅で過ごされる日が多いことでしょう。

ただ、学校に通う子ども達にとっては、長期間2週間に及ぶ長いお休みがある事は、ある意味「特権」ですから、目の前の子ども達には、今年の冬休みも意義のあるものにしてあげたいものです。

 

そこで、「自粛」が言われている中でどう過ごすかということですが、基本は『どこかにお出かけすることが休みの過ごし方ではない』という大前提に立った上で、子ども達には、まずはのんびりと過ごしたお休みであってほしいと思います。コロナ禍の窮屈な毎日を頑張って過ごしてきた子ども達ですので、少し一息ついてのんびりとご家族で一緒に過ごされてはいかがでしょうか。

 

「のんびり」と言いましたが、もちろん「だらだら」ではもったいないことです。長期休み中で大事なのは、「心を安定させて、次の三学期に向かうエネルギーを充足させること」これは基本ベースです。このことを意識した上で、家族皆さんで仲良く過ごされるとよいと思います。

 

心の安定に大事なのは、まずは「毎日の生活習慣・生活サイクル」を乱さないことです。長期休みと言えども、早寝早起きで毎日決まった時間に起床・就寝し、決まった時間に家庭学習を一定時間こなすこと等、日常の生活ルーティーンを乱さないことが大切です。もう一点、心を落ち着かせる機会としては、日常的な会話の中で、目を見て話す場を持つことです。常に会話ができている家族は、目でモノが言えるほどになり、相手の心を感じ取る態度が育ちます。心の通い合いは家族の絆の元です。

 

更に心を育てることで言うと、心を働かせたり、心を躍らせたりする機会も、子ども達にあればいいと思います。心を働かせる場面とは、人と関わり合ったり、自然と関わり合ったりする場面です。その関わりの中で、自分の行動を考えるわけです。自粛でたくさんの親戚や知り合いの方々と会うことは減ると思いますので、この冬は、自然との関わり合いが良いかもしれません。外は寒いでしょうが、身近な自然散策から感じることも多いので、親子でその感じたことを分かち合うことも大切な心の働かせ方と思います。

また、心を躍らせる場面とは、家族と一緒に大掃除をしたり、家庭の仕事の分担を担ったり、お正月遊び百人一首等を楽しんだり、笑顔や楽しさが溢れる様な場面です。心を落ち着かせ・心を働かせ・心を躍らせること、この繰り返しは「心」が育ち、穏やかな心の安定につながります。家の中で過ごすことの多くなるこの冬休みですので、是非、実践してみて下さい。

そして、来年1月7日(木)には、エネルギー一杯になった子ども達をご家庭から送り出していただけたらと思います。宜しくお願いします。

 

 

さて、2学期の「校長ブログ」も、本日が最後になります。

先日、ある卒業生の保護者の方から「いつも校長ブログを読ませていただいてますよ」とお声をかけていただきました。嬉しいものです。

塵も積もれば・・・で、本日で82話目のブログとなりました。その日その時の思いを、ただ正直に綴らせていただいているだけですが、楽しみ、とはいかないまでも、この発信を受け止めていただいていることには感謝申し上げます。2学期も有難うございました。

 

では、どうぞ皆様、善きお年をお迎えください。

  

 

学校長   長谷川昭