立命館小学校

春見つけ

2年生の生活科の授業に入る機会がありました。単元としては「今の季節を探そう」というねらいになります。生活科の授業における「季節探し」、これは年間通して行うものですが、今のこの時期になれば、「春見つけ」になります。まだ冬の感じがするから、春を探してみよう」という訳です。

 

授業の最初に『今は、冬ですか?春ですか?』と問いました。「2月は冬だから冬です」「まだまだ風が冷たいので冬です」「桜の花も咲いていないし冬だと思います」と《冬派》の意見があったのですが、「立春を過ぎたら春とTVで言っていましたので春だと思います」「この頃とっても暖かくなっていたので春だと思います」「アリを見かけたので春と思います」等《春派》の意見も出ました。

 

そこで、『では、その答えを自然の中から見つけてみましょう!そこに答えがあるでしょう!』と、ネイチャーゲームの「フィールドビンゴカード」を使って、みんなで運動場の自然観察に出かけました。

見つかりました。ありました。春の草花の「シロツメクサ(クローバー)」や「ホトケノザ」がすくすくと育っていました。白梅も咲いていていい香りでした。また、「冬芽」も教えておいたので、ふっくら膨らんでいる「桜の木」や面白い形の「桐の木」の冬芽も見つけることができました。その他もいました。ミミズやアリやクモが見つかりました。また、途中で雲の間から太陽が顔を出してくれる時もありました。この瞬間はとても暖かい日差しを浴びることができ、「先生これも春です!」と笑顔でチェックを入れる子ども達もいました。

 

教室に戻って、ビンゴの感想を聞いた後に、もう一度尋ねました。『今は、冬ですか?春ですか?』「冬と思っていたけれども少しずつ春がやってきていることが分かった」「春の草花も咲き始めているので春に近づいていると思います」「自然の答えが春だから春に入っていると思います」「よーく見たら、あちらこちらに春が見つかったので春と思います。」等々。人間があたふたとしている間にも、自然はしっかりと確実に春の到来を私たちに告げているのですね。ほんと、自然は素晴らしい。

 

 

 

学校長  長谷川昭