R×R -Researcher meets Researcher-

R2021-006 政策科学部 准教授 高篠仁奈先生

高篠先生R

研究分野:経済政策, 食料農業経済, ジェンダー

   詳しくはコチラ:https://research-db.ritsumei.ac.jp/rithp/k03/resid/S002387

休みの日の過ごし方は?
ベランダでミニトマトを育てて、それを見て癒されています。
こちらに着任前、東北(仙台)にいたときは海が近かったので、昨年サーフィンを始めました。こちらでは海が遠くなったので少し残念です。

OICのお気に入りスポットはどこですか?
岩倉公園北の花壇が好きです。今の時期(6月初旬)は紫陽花が綺麗です。

研究テーマの好きなポイントはどこですか?
文化の異なるさまざまな場所に現地調査に赴くので、世界が広がるところです。

*現在取り組まれている最新の研究テーマ、「SOGI」と「Xジェンダー」について取り組みはじめたきっかけ、研究内容についてお聞きしました。

もともとは途上国の貧困問題の研究、特に開発における女性の役割(ジェンダー)の研究に関心があり、オランダにあるジェンダー問題に関する研究所で在外研究をする機会がありました。そこで参加した学会や研究会を通して、SOGI人権についてヨーロッパはかなり研究が進んでいるということを知って興味を持ったことが、この研究に取り組み始めたきっかけです。

SOGIとはSexual Orientation Gender Identityの頭文字でありそれぞれ以下のような意味です。
Sexual Orientation どの性別の人を好きになるか(性的指向)
Gender Identity 自分の性別は何か(性自認)
LGBTはマイノリティの属性ですが、それに対してSOGIは対象が全ての人が持っている属性を指します。またXジェンダーとは、男性か女性かを特定しないセクシャリティのことです。

オランダはこの分野のトップランナーで、既に多様な性自認が制度化されており、パスポートの性別欄はFemale /Male/Xの記載があります。アジアはヨーロッパに比べるとSOGI全般に対する理解がまだまだこれからですが、インドなどの南アジアではヒジュラ(肉体的には男性であるが女装し、女性のようにふるまう)の存在が伝統的に認められているため、GI (Gender Identity)の制度化が進んでいます。
オランダとインドの国際比較分析を行い、制度化されることにより当事者たちのくらしや社会にどのような影響があるのかという調査研究を行っています。

次は…

次回は立命館アジア・日本研究機構所属の研究者をご紹介します。