講義概要

　光システムの発展形態として，微小光学，微小機械，電子制御が融合したマイクロオプトメカトロニクスの概念，発展経緯，将来動向を述べる．まず，マイクロオプトメカトロニクスの誕生と将来，半導体レーザーとマイクロマシンの集積技術である光帰還半導体レーザーを紹介する．次に，光ピンセット技術の理論・実験・応用，そして光圧回転体の設計・作製・評価・応用について述べる．最後に，新しいアクセス手段として注目される光近接場技術の理論・実験・応用を講義する．
　本特論では，単なる知識の習得ではなく，新たな発想に至った経緯や独創の内容を十分理解してほしい．発案を実証するための取り組み，応用のための技術など，一つの技術が生まれ・定着する過程を追体験し，自らの研究に役立てていただきたい．

参考書

・S. Kawata ed.: Near-Field Optics and Surface Plasmon Polaritons, Springer, 2001.
・M. J. Madou: Fundamentals of microfabrication, CRC Press, 2002.
・H. Ukita: Micromechanical photonics, Springer, 2006