$ cd Documents
$ emacs fermat1.tex &ファイル名は 「fermat1.tex」 としましょう。 (LaTeXのソースファイルは、常に「 .tex 」で終わるファイル名にします。)
\documentclass{jsarticle} \begin{document} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%% fermat1.tex %%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% フェルマー(Fermat)は、整数$m$があたえられたとき、 整数$x, y$にかんする方程式: \begin{equation} x^2 + y^2 = m \label{eqn:quad} \end{equation} の解を構成するために、 恒等式: \begin{equation} (x^2 + y^2) (x'^2 + y'^2) = (x x' - y y')^2 + (x y' + x' y)^2 \label{eqn:lagrange2D} \end{equation} を用いた。 \\ {\bf 参考文献}\\ \noindent H. Cohn, {\em Advanced Number Theory}, (Dover, Mineola, N.Y., 1980). pp 2--4. \bigskip {\LARGE {\bf クラス(A2, あるいはB2)、学籍番号、名前} } \end{document}
$ platex fermat1.texあるいは、コンパイルの時は拡張子(「.tex」)を省略して
$ platex fermat1とすればじゅうぶんです。
$ ls fermat* fermat1.aux fermat1.log fermat1.dvi fermat1.texもし何らかの間違いが検出されたときは、LaTeXコンパイラは処理を中断して、今後の処理をどうするか尋ねます。
$ dvipdfmx fermat1.dvi $ ls fermat* fermat1.aux fermat1.log fermat1.tex fermat1.dvi fermat1.pdffermat1.pdfができているはずです。
$ evince fermat1.pdf &うまく出力されましたか?出力結果が期待(仕様)どおりになれば、LaTeX文書作成は終了です。
『ドキュメントビューア』のメニューで ファイル → 印刷 をえ らぶ。 (あるいは、「Ctrl - p」でもよい。) 出てきたウィンドウで印刷ボタンを押す。
下の LaTeX ファイルは、前回までに作成したグラフと絵を LaTeX 文章の中に取り込んだ文章の例です。
各自入力しましょう。ただし、著者名 学生番号とあるところは、各自の名前、学生番号をタイプすること。
ファイル名は 「taylor.tex 」としましょう。
\documentclass[12pt]{jsarticle} \usepackage{amsmath,amssymb} \usepackage{graphicx} \begin{document} \title{図入りのLaTex文書作成} \author{著者名 学生番号} \maketitle %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{Taylor展開} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 以下を参考にして、もうすこし近似の精度を上げるなど % 工夫してもおもしろいでしょう。 関数$f(x)$ を、$x = x_0$ の周りで、$x$のベキ関数で展開すると以下のようになる。 \begin{equation} f(x) = f(x_0) + \frac{d f}{dx}(x_0) (x-x_0) + \frac{1}{2!} \frac{d^2 f}{dx^2}(x_0) (x-x_0)^2 + \frac{1}{3!} \frac{d^3 f}{dx^3}(x_0) (x-x_0)^3 + \cdots \end{equation} 例えば、 $\sin(x)$ を $x=0$ の周りで展開すると \begin{equation} \sin(x) = x - \frac{1}{3!}x^3 + \frac{1}{5!}x^5 + \cdots \end{equation} となる。 図\ref{fig:taylor}は、$\sin(x)$に関するテイラー展開の様子を表したものである。 \begin{figure}[hb] \centering \includegraphics[width=8cm]{taylor.eps} \caption{関数 $\sin(x)$ とその$1$次、$3$次、$5$次までの taylor 展開のグラフ} \label{fig:taylor} \end{figure} 展開式の次数が増えるにしたがって、 $\sin(x)$ への近似が良くなっていることがわかる。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{GIMPでつくった画像の取り込み} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 各自、初回に描いた絵をGIMPでeps形式に変換して、 %「taylor.tex」とおなじディレクトリー(Documents)に % 置いておく必要がある。 例 \begin{figure}[hb] \begin{center} \scalebox{.3}{\includegraphics{piment.eps}} \caption{GIMPで描いた絵} \label{fig:piment} \end{center} \end{figure} ピーマンの絵筆で、立命の「R」を描きました。 \\ \noindent \copyright \ 2014 名前 \end{document}
上のファイルを保存したあと、platexでコンパイルし、dvipdfmxでDVIファイルをPDFに変換し、できあがったPDFファイルを、ドキュメント・ビューアによって閲覧してみてください。
$ platex taylor $ dvipdfmx taylor.dvi $ evince taylor.pdf &
gnuplot で作成した図が組み込まれて出力されていると思います。
ですが出力をじっくり読んでみると、??となっているところがあると思います。
これは図番号の参照がうまくいっていないことを表しています。
もう一度 platex でコンパイルしてください。参照番号がちゃんと更新されるはずです。
プリンタへの出力
PDFファイルをつかいます。
『ドキュメント・ビューア』のメニューで ファイル → 印刷 をえらぶ。 (あるいは、「Ctrl - p」でもよい。) 出てきたウィンドウで印刷ボタンを押す。
\documentclass[12pt]{jsarticle}
フォントサイズ 12、スタイル jsarticle を用いることの指定。
\usepackage{amsmath,amssymb} \usepackage{graphicx}
追加パッケージ(追加機能)を読み込む。amsmath,amssymb は数学記号処理のパッケージ、 graphicx はグラフィック(図)を使うためのパッケージです。
\title{図入りのLaTex文書作成} \author{著者名 学生番号} \maketitle
論文タイトルと著者を指定して、\maketitle で表題を作成します。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{Taylor展開} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
LaTexが、「節(section)」を自動でつくってくれます。 波括弧の中が節の題となります。 「%」(もちろん半角英数文字)から始まる行はコメントとして、コンパイラーには無視されます。適宜コメントを入れるとソースコードが分かりやすくなるでしょう。
\begin{figure}[hb] \centering \includegraphics[width=8cm]{taylor.eps} \caption{関数 $\sin(x)$ とその$1$次、$3$次、$5$次までの taylor 展開のグラフ} \label{fig:taylor} \end{figure}
図を挿入します。
\begin{figure}~\end{figure}で、図を描くスペースを確保し、
\includegraphics[width=8cm]{taylor.eps}で、taylor.epsを組み込み、
\caption で、図の説明を書き、
\label{fig:taylor}で、図番号を fig:taylorという名前で参照できるようにする。図番号を参照するには:
\ref{fig:taylor}
のようにすれば、fig:taylorが参照する番号を表示します。
\scalebox{.3}{\includegraphics{piment.eps}}
こんどは倍率を指定して、eps画像を取り込んでいます。 適当な倍率をつかうとよいでしょう。
もちろん、初回に描いた絵をGIMPでeps形式に変換して、 「taylor.tex」とおなじディレクトリー(Documents)に 置いておく必要があります。たとえば、元々のGIMP画像が「PicBox」にあるとします。
$ cd ~/PicBox $ ls piment.xcf $ gimp piment.xcf &
このあと、
GIMPのメニューで、 「ファイル」→ 「名前を付けて保存」 そのあと、 「ファイルタイプを選択」で「EPS形式」を選んで「保存」 。
これでEPSファイルができました。確認しましょう。
$ ls piment.eps piment.xcf
つぎにEPSファイルの移動です。
$ mv piment.eps ../Documents $ cd ../Documents $ ls fermat1.pdf fermat2.tex~ taylor.log fermat1.tex piment.eps taylor.pdf fermat1.tex~ taylor.aux taylor.tex fermat2.pdf taylor.dvi taylor.tex~ fermat2.tex taylor.eps
これで、「piment.eps」もLateX用の作業ディレクトリ
「Documents」に入りました。
この後は、「taylor.tex」のコンパイル以降の
作業に入ります。
例題で作成した文章「fermat1.pdf」と 「taylor.pdf」を印刷して提出すること (時間内に必須)。