卒業生・修了生の声

2020年度修了生 中川奈那美さん

写真:中川奈那美

山末研究室を通して多くのことを学びました.

学部から大学院までの3年間,山末研究室に所属し,電力の使用と資源消費の関係性を"採掘活動を考慮した電力の資源効率評価"の題目の下に研究しました.そのなかでも,学部生の時に国内学会や他大学との合同研究発表を行ったことや大学院ではさらに深く学ぶために,国際学会への参加やイタリア・オーストラリアへの短期留学は大変貴重で大きな経験となりました.

元来海外志向が弱い私は,研究室所属直後は海外でのイベントに関して興味はありませんでした.しかし,研究を開始してから扱う文献やデータ類が全て海外のものであることに加え,研究分野が欧州で盛んに行われていることから意識が海外へと向き,その後の国際学会を通して留学の意思決定をしました.留学に際しては,山末先生や研究員の方を初め,学校の手厚いサポートもあり,とても有意義な経験を積むことが出来ました.

研究分野でも先生方には大変お世話になり,3年間での自身の成長を感じています.ディスカッションでは的確な指摘をゼミではスライド構成に関して等,ご鞭撻いただきました.特に物事の進め方や論理的思考力向上という点で大きな成果が身についたと自負しています.一方,昨年はコロナ禍で自粛生活が増え,大学生活最後の一年であったにもかかわらず,登校できない日々が続きましたが,先生や研究員の方々の多方面への柔軟性から,滞りなく研究を進めることができました.

研究以外の時間も手料理パーティーや毎年恒例の研究室旅行など,皆で盛り上がり,楽しい思い出のひとつです.特に燻製パーティーや牡蠣の一房買い等,山末先生の発想には毎回驚かされてばかりでした.また,先生方や研究室メンバーの出張・学会お土産エピソードも度肝を抜かれる話は毎回の楽しみでした.

山末研究室での日々は,苦しい時もあれこそ仲間や先生に支えられ,共に乗り越えることが出来るかけがえのない時間でした.一生の宝物です.

2018年度 湯浅 夢叶君(機械工学科卒業)

写真:湯浅夢叶

2018年度機友会奨励賞を受賞した湯浅君が機友会に以下のような受賞の感想を書いてくれました.研究室のことも紹介されています

立命館大学機友会 機友会ニュースデジタル版第80回

山末研での一年を振り返って

浦川征也 (2016年度卒業生)
写真:浦川征也

山末研究室で研究を行うことができて、よかったと思うことは数え切れません。

私は卒業研究として、低融点合金の熱伝導度測定に関する研究を行いました。このテーマは先生が博士号を取られた研究から生まれたもので、非常にやりがいがあるとともにプレッシャーでもありました。研究を始めた当初はまともなデータが得られずに先生に泣きついたこともありました。しかし先生は答えを言うことはせず、少しずつアドバイスをくださいました。それをもとに自身で試行錯誤し研究を進めていく、これが先生の、山末研の方針である論理的思考力の育成であり、卒業し社会人となった今その重要さを改めて感じています。

また、研究室内でのゼミ発表をはじめ、他大学との合同ゼミや学会発表等を通じて成果の発信という面でも成長することができました。ゼミ発表で先生からパワーポイントが意味をなしていないと言われたこともありました。いつになったら有効数字を直すのかと言われたこともありました。グラフの意味が分からないといわれたこともありました。こうした経験を重ねていき、卒論発表前に所属して間もないころの発表資料を見た際には自身の成長に驚きました。少しづつの積み重ねが大きな成長につながるということを肌で感じました。卒業直前には研究の集大成として学会でのポスター発表を行うことができました。

そして、この研究室で本当の仲間を得ることができました。研究以外では思いっきり楽しむというのも山末研の方針です。すき焼きパーティーや餃子パーティー、もんじゃ、味噌煮込みうどん等、研究の多様性はもちろんこんなに多様なイベントを行う研究室はここだけだと思います。まさに家族の一員のように皆で苦楽を共にしこの研究室で一年を過ごしました。時にはお酒を酌み交わし、時にはお互いの研究について議論し、時には研究室で夜を共にし、まさに切磋琢磨できる環境がここにはあります。

私の人生において山末研で卒業研究を行えたことは一生の財産です。