- 現在表示しているページの位置
-
- HOME
- 外国語学習ガイドindex
- ドイツ語の紹介
- ドイツ語とは?
![]() |
ドイツと聞いて私たちが思い浮かべるイメージは何でしょうか。 上に名前を挙げた人物について私たちはその著作や作品に接したことがなくても名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。それはなぜかといえば、近代ヨーロッパの諸文化の中でもドイツ文化が、百数十年前に日本が世界との付き合いを再開して以来、学問や文化を発展させ、国家や社会の仕組みを近代化するうえで飛びぬけて大きな影響を与え続けてきたからに他なりません。 法律制度の分野でも同じでした。近代法治国家を作り上げるために不可欠な法制度を整備するうえでヨーロッパの大陸法をどう受け入れるかが緊急の課題となり、そのなかでドイツの法制度が決定的な力をもちました。明治憲法が範を得たのはプロイセン憲法ですし、民法、刑法などもドイツの法典を手本として作られました。 ドイツ語の大切さはしかし、それが法学と密接な関係にある言語であるという点に尽きるわけではありません。ドイツ語を母語とする人々は、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン(この3国はドイツ語が唯一の国語です)、スイス(ドイツ語以外にフランス語・イタリア語・レトロマン語が公用語ですが、ドイツ語話者が一番多い)を中心に世界中でほぼ1億人に達し、この数は日本語話者よりすこし少なめです。ちなみに、フロイトとシェーンベルクはオーストリア人、パウル・クレーはスイス人です。 たんに使い手の数が多いというだけではありません。今や27の加盟国を有する欧州連合(EU)が世界の政治や経済に占める重要性はいくら強調してもしすぎることはありませんが、その EU で中心的な役割を果たしているのがドイツです(たとえば欧州議会におけるドイツの議員は定員785名中99名で最大)。 言語学的な特徴を紹介するとすれば、ドイツ語は英語と親戚関係にある言語(どちらも西ゲルマン語という語族に属します)で、語彙などに共通性が見られます。 ※写真:独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター提供 |