
ハングルは難しい?
日本語を話す人にとって、アルファベットや漢字は慣れ親しんだ文字です。フランス語やドイツ語はアルファベットで表記されているので、なんとなく発音の予想がつきます。中国語ともなると、漢字(書き方は日本語と多少違いがある場合もあるが)で書かれているので、ある程度意味が分かることもあります。
朝鮮語は、ハングルで表現されます。丸や棒を組み合わせた例のハングル文字をどこかで見たことがあると思いますが、日本語を母語として育った者にとってまったく未知の文字で、その点が、「朝鮮語は難しい」という印象を与えているかも知れません。
ハングル文字には母音字母が21、子音字母が19あります。しかし、「40種類も覚えなくてはならないのか!」と恐れる必要はありません。実は基本的なものは6つの母音字母と9つの子音字母で、残りはそれらから派生したものや、いくつかを合成したもの。つまり、たった15の字母を習得するだけでよいのです。アルファベットよりはるかに少ない数の字母を覚えるだけで、理論上11,722字(実際よく使用されるのは2,000文字あまりにすぎないが)に及ぶ、朝鮮語の全ての文字を読むことが可能となります。