研究室概要 年間行事 卒業論文・修士論文 卒業後の進路 設備
● 研究室概要
考古学・文化遺産専攻の共同研究室は立命館大学衣笠キャンパスの西南にある啓明館の1階にあります。「考古学資料展示室」と「考古学資料整理室」が併設されています。ここでは、専攻で発掘した出土品の整理作業を行います。出土品を展示していますので、どなたでもご覧いただけます。
考古学・文化遺産専攻の各学年の人数は、年度によりばらつきはありますが、だいたい、30人前後です。したがって、専攻に所属する学部生(2回生以上)は100人程度になります。大学院生は1学年4人前後で、修士課程は10名前後になります。博士課程は1学年1人いるかいないか、というところです。学生も院生も、最近は6~7割が女子で、日本史研究学域の中では女子率が高いのが特徴です。
3回生以上は、時代別には3つのゼミに分かれます。古い順に旧石器・縄文ゼミ、弥生・古墳ゼミ、歴史考古学ゼミ(歴史考古学ゼミは2つに分かれます)で合計4つのゼミがあります。しかし、いずれのゼミに所属しても、共同研究室で毎日顔を合わせるので、ゼミを超えた友人関係が続きます。
研究室のアットホームな雰囲気は、おそらく立命館大学の中でも一、二を争うのではないでしょうか。学生は土日にも、研究のため、在室する場合が多いです。学年を超えて、ゼミを超えて、仲良くなれるので、考古学・文化遺産専攻以外の学生も頻繁に出入りすることがあります。
※各ゼミの活動については、
ゼミ活動をご覧ください。
● 年間行事
4月 |
上旬 新入生歓迎会(お花見) |
6月~7月 |
研究室旅行 |
7月 |
中旬 談話会 |
8月~9月 |
夏期調査 |
12月 |
下旬 研究室大掃除 |
2月 |
中旬 卒論・修論発表会 |
3月 |
下旬 卒業式・修了式 |
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※研究室旅行・談話会については、
イベント報告を参照してください。
最新のイベント案内は、
イベント情報をご覧ください。
● 卒業論文・修士論文
昨年度の卒業論文、修士論文の論題を公開しています。参考にしてください。
〈卒業論文〉
「縄文土器の普及に伴う立地変化」
「中部高地における縄文時代の漁網錘」
「出土地点による土偶研究―縄文時代後晩期の関東地方を中心として―」
「岐阜県西部の突帯文土器」
「近畿地方における弥生時代の木棺について」
「家形埴輪の研究―付属装飾品と比率を中心として―」
「古墳の周濠の研究」
「初期須恵器の研究」
「横穴墓の成立と展開」
「須恵器生産組織の実態―仰木遺跡を題材として―」
「須恵器製作技術の再検討―篠窯跡群の蓋坏類における湿台使用の可能性―」
「須恵器製作技術の考察―篠窯跡群における坏蓋端部の製作技術の変化を中心に―」
「古代の鉄生産技術―箱形炉の地下構造からみた地域性―」
「京都中近世の井戸について―災害考古学の視点から―」
「京焼登り窯の実態―道仙化学製陶所の文献史料から―」
「陶器製手榴弾の研究―配備と廃棄の視点から―」
「陶器製地雷薬匡の考古学的研究~国富産業有限会社跡採集遺物を中心に~」
「近代友禅の文様の研究―立命館大学所蔵の友禅図案の表と裏の分析をもとに―」
〈修士論文〉
「古墳群の動態と階層構造―鳥取県千代川流域を中心に―」
「埴輪生産の変遷」
「錦窯の考古学的研究」
● 卒業後の進路
学部卒業生は、大学院進学を希望する人が2割程度、公務員や教員を希望する人が3割程度、民間企業を希望する人が5割程度といったところです。学部を卒業してすぐに、文化財行政の専門職や博物館に就職する人もごく少数いますが、そのような進路を希望する人は、ふつうは大学院に進みます。
大学院博士課程前期課程(修士課程)修了生は磨泉尾文化財行政にたずさわる地方自治体公務員の専門職に進む人が多く、博士課程後期課程に進学したり、博物館学芸員、一般職公務員、教員、民間企業に進む人もいます。大学教員など研究職を目指す人は、博士課程後期課程に進学して博士号を取得する必要があります。
● 設備
考古学研究室には4つの部屋があり、それぞれ、学問に必要な設備が整えられています。
学生は自由に研究室の設備を利用できますので、どんどん活用してください。
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ゼミ室: 大きな机や本棚、編集用のパソコンなどがあります。 |
整理作業室: 遺物の実測などの整理作業をおこないます。 |
トレース室: 図面の整理や清書をするためのトレース台があります。 |
収蔵庫: 調査用器材やこれまでの調査で出土した遺物を置いています。 |