「コンテンツ産業論2−コンテンツビジネスの現在と未来」は立命館大学産業社会学部長の佐藤春吉教授の挨拶で始まった。佐藤学部長は本講座開講のために寄附をいただいたJASRACへの感謝の意を表した。そして、本講座はコンテンツ産業の最先端で活躍する方々の話を聞くことができる貴重な機会であり、この講義を通して社会で活躍できる人間に成長してほしいと、学生にメッセージを送った。 続いて、JASRAC文化事業部部長の堀之内清彦氏より挨拶があった。その中で堀之内氏はJASRACが著作権思想の普及活動や、コンサート、イベントなどの音楽文化振興活動をを行っていることを述べ、「著作権を盾に上から押さえつけるのではなく、まず音楽を生に聴いてもらって感動してもらう。そして著作権に興味をもってもらうよう努力しています」と語った。また、JASRACが音楽療法の普及活動を行っていることにも触れ、「常備薬として音楽を持って欲しい」と述べた。 そして、本講座を担当する功刀教授から、講座全体のオリエンテーションがあった。冒頭、「モノをクリエイトする仕事の面白さを知ってもらい、同時に1つの作品を創るためにクリエイターがどれだけ苦労しているかを知ってもらう。そしてクリエイターに敬意を払い、著作権を尊重するようになってほしい」と講座のねらいを語った。また、前期の「コンテンツ産業論1」に比べ、後期は著作権に関する話を中心に授業を進めることや、音楽だけでなく出版やテレビにもスポットを当てることを明らかにし、より実践的な講座になることを感じさせた。 著作権を学ぶ上の重要なポイントの1つに、例えばCDをレンタルしてコピーすることは違法かどうかということがあげられる。これについて功刀教授は半田政夫編「半田ゼミの音楽と著作権」を引用しながら、一定の条件を満たせば、私的使用のための複製は許されることを伝えた。 |
![]() 佐藤春吉産業社会学部長 ![]() JASRAC 堀ノ内清彦部長 ![]() 功刀良吉教授 |
Copyright(C) Ritsumeikan Univ. All reserved. |
![]() |