JASRAC寄附講座 コンテンツ産業論1 立命館大学産業社会学部

4月16日

開講オリエンテーション

第一回目は、開講式・オリエンテーションを含む講義が行われた。まずJASRAC文化事業部長の武田勝正氏よりご挨拶をいただいた。武田氏は「この講座によって知的財産権への理解を深めてもらうと共に、コンテンツ産業の専門家を育成したい。さらには、わが国も知的財産立国の実現を目指したい」とJASRACが本講座に寄附をした目的を明らかにした。

続いて産業社会学部長の國廣教授より挨拶があった。「京都には大学が数多く集まっており、また文化の発信力・創造力・影響力がある。そのような京都でこの講座を開くことは非常に価値がある」と語り、JASRACへの感謝の意を表すと共に、学生に本講座を受講する意義を伝えた。

そして講座を担当する増田助教授より講義スケジュールや評価方法などの概要説明があった後、アニメを中心とする日本のコンテンツが世界の中でどのように扱われているかを最近の新聞記事等から抜粋しながら講義が行われた。「アニメやホラーを中心に、日本の映像が世界でブームになっている。だが、昔は日本アニメが特別視されていた。しかし今は、日本アニメを見た世代が、それを真似て作品を創っている。それによって日本アニメが放送されにくくなっている。また、アメリカでは規制が厳しく、子ども向け放送枠で日本アニメを放送するには暴力シーンなどをカットしなければならない。さらに、日本アニメの制作の一部を外国に発注している。そのため、外国のアニメ制作技術が向上している。また国レベルでアニメを制作できる人材を育成しようとする動きもある」などと日本アニメの地位が徐々に低下している事実を明らかにした。その一方で、日本もODAを日本アニメの放映権料購入に当ててもらおうという動きがあることなどを紹介した。また、動画の無料ネット配信サービスが開始されたことなどを紹介し、映像の配信も新たな段階を迎えたことを示唆した。




「文化は国境を越え、世界の平和につながる」

「日本アニメは第一段階を超えた」


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