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2011/12/20

No.2「産業社会学部の発展を願って、思いつくまま」
●1970年卒:大田 厚三郎さん

学生時代をふりかえって

 1966(昭和41)年4月に産業社会学部に入学した2期生です。4年間ずっと神戸市須磨区の実家から通学しました。授業の1時限目のときは、朝7時にJR兵庫駅から快速電車に乗り京都駅に着くのが8時30分。京都市電に飛び乗り8時55分頃府立病院前に着き恒心舘の教室に入ると9時ぎりぎりでした。体育が1時限目にあった1回生では、御所グランドまで走りに走って、ようやく名前の点呼に間に合った時はほっとしました。

 3回生では社会病理学の仲村祥一ゼミに入り、「青少年の非行問題」をテーマに選び学びましたが、年度途中から学園紛争が勃発し、恒心舘は過激派に封鎖占拠され、研究室に保管していた収集資料も取り出せず、勉学も中途半端に終わってしまいました。

 西宮市役所に入所(就職)し、保護課(生活保護担当)を振り出しに、38年間の現役生活を過ごしましたが、その3分の1は福祉部門でした。定年後の再就職では福祉関係で働こうと思い、定年までに「社会福祉士」、「介護支援専門員」などの資格を取得しました。

 産業社会学部でも、社会福祉士資格取得コースがあるように聞いています。そのことで私が現在考えていることの一つに、産社OBの社会福祉士を糾合し、親睦を深め共に学ぶ組織を設立することです。該当者の方は、ぜひご連絡下さい。この誌面をお借りして呼び掛けたいと思います。

自由で楽しい大学時代から現在・・・

 産業社会学部は創立46周年を超え、卒業生は全国津々浦々で活躍されておられますが、さらなる発展を期するためには、より一層の学部の知名度を挙げる努力が必要と思います。

 私は母校の近くである兵庫県に生活しておりますが、身近に学部の先生のお話を聞く機会が全くありません。非常に優秀な先生方の最新の研究成果をぜひ聞いてみたいと日頃から思っております。まして北海道や沖縄など京都から遠く離れている地域では、その思いは幾倍か強いものがあると思います。そこで提案します。各都道府県のさんしゃ校友会員が、学部の教員を招き、一般市民向けの講演会を年1回開催することにしたらどうかと思います。きっと現役学生の父母や、立命館に興味を持っている人も講演会に出席してくれると思います。講演会後の懇談会で学部の状況、大学全体の状況を報告すれば、父母の方々も、京都で学ぶ子どもの状況を知ることができますし、またそこで出た父母の思いなどを授業の中で学生に報告して頂くことも大事なことだと思います。このような講演会を当面5年間続けてみて、効果を計ってみてはいかがでしょうか。

最後に・・・

 最後に、茨木キャンパスへの移転について、産業社会学部は衣笠キャンパスに留まることになっていますが、茨木キャンパス移転のメリット、デメリットについてどのような議論が教授会でなされたのか、校友会員として興味を持っています。情報開示できる部分があればお聞かせいただきたいと思います。

 以上、雑駁な思いの綴りになってしまい、「さんしゃびと」編集趣旨から逸脱したかも知れませんが、ご容赦をお願いいたします。

●大田 厚三郎(おおた こうざぶろう)

卒業年月日 1970年3月 卒業
出 身 地 兵庫県
現 住 所 兵庫県
勤 務 先 西宮市役所 福祉局 福祉部 介護認定グループ
ゼ ミ 名 仲村祥一ゼミ
所属サークル
団 体
一部学術本部 立命館大学YMCA