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2021/11/25

No.92「農業に新時代の鐘を鳴らす」
●2015年卒業:丸山 桂佑さん

アグベルとは

 皆様はじめまして、2015年卒の丸山桂佑です。

 大学を卒業して6年、現在は故郷山梨県にて農業法人『アグベル株式会社』という会社を経営しております。

 今回はゼミ時代の先生から貴重な機会を頂き、さんしゃびとに寄稿させていただくこととなりました。よろしくお願いいたします。

 学生時代、部活付けの毎日を過ごし当時は、自分が会社を起業し、母校産社校友会のページへ寄稿させていただくことなどは考えもしませんでした。

 

 冒頭にも書いた通り、私は故郷の山梨県山梨市にて、2020年にアグベル株式会社を創業しました。

 アグリカルチャーに新時代のベルを鳴らす、という想いからアグベルと名付けました。

 主にぶどうの自社生産を軸に、近隣農家50軒を巻き込み新たな流通網の開拓や、台湾、香港などに向けた輸出、新規就農支援などを行っています。

産業社会学部での学び

 当時は、社会学という大きなテーマの中でスポーツ社会を専攻し、体育会に所属しながら部活を主に生活する毎日でした。

 正直にいうと、学生時代はただぼんやりとした考えの中で日々授業へ参加し、ただ単位取得を目的とし授業に参加していました。

 今自分は『農業』というフィールドで起業し、イノベーションを起こそうとしています。

 日本の農業、地方には様々な課題があります。高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など、上げだしたらきりがありません。

 これらの課題をどう解決していくのか、社会に対して農業に対して自分は何ができるのかと考えたときに、産業社会学部での学びに多くのヒントがあり、いまも当時の授業の資料や論文を読み返すことが増えていきました。

 産業社会学部は、名前を変えれば社会問題解決学部だと思います。

私の大切にしていること

 それは身の回りにある不満、不安、不平等などの『不』を見つけることです。

 不の裏には様々なチャンスが隠されています。

 私自身、農業界の将来の不安や、青果のバリューチェーンの構造への不満、など様々な『不』に対面し、自分にはなにができるか、と本気で考えていくなかでアグベルという会社が生まれました。

 アグベルは業界のインフラになり、日本の農業界を牽引するリーディングカンパニーを目指します。

 皆様の前にいつかおいしいぶどうをお届けできますように。

●丸山 桂佑
(まるやま けいすけ)

卒業年月日 2015年3月 卒業
出 身 地 山梨県
現 住 所 山梨県
勤 務 先 アグベル株式会社
ゼ ミ 名 松島剛史ゼミ
所属サークル
団 体
体育会重量挙部