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2014/6/25

No.32「見えない場所へバンジーダイブ」
●2011年卒業:江村 修平さん

さんしゃで学んだ楽しい人生への第一歩

 皆様はじめまして。俳優をしております江村修平と申します。今回「さんしゃびと」に参加させていただけること、本当にありがたく思っております。大した話は持ち合わせていませんが、プロレスラーさんとかアメフト主将さんに負けないように頑張ります。

 僕が俳優になると決めたのは2010年、4回生も終わりの1月頃。それまでは芝居のことなんて一切知らないただのド素人でした。決意してすぐに映画出演やプロダクション所属のオーディションを片っ端から受けて、今の事務所にお世話になることが決まりました。それがその年の8月だったので、思い立ってから半年です。この話を誰かにするといつも「行動力あるよな」とか言っていただけるんですけど、この「行動力」こそ、僕が大学で培ったものなんじゃないかと思っています。

 これは今も昔も変わらない真理だと僕は信じてるんですが、産社には遊び人が多い(笑)。しょっちゅうクラブでイベント組んだり学内の新しいレク作ったり。全身全霊で遊んでるんですよ。それがまたすごい楽しそうで。そんな彼らに共通するのが「行動力」なんです。「集まり悪かったらどうしよう」とか「苦情来たらどうしよう」とか、考えてないんですよね。まず動く。それが楽しい人生への第一歩なんだなーと、彼らを見て知りました。

想像外の人たちを感動させるために。

 世の中にはうまく聞こえる危険な話がいっぱいありますけど、その中に本当に大きなチャンスが潜んでいることもあって。でも最初から敬遠していても絶対にそのチャンスは掴めないんです。とりあえず飛び込んでみて、いよいよ危なくなったら引き返せばいいんですよ。某巨大プロダクションの社長もおっしゃってるじゃないですか。「やっちゃいなよ」って。とりあえずやっちゃえばいいんです。

 最近まで僕は、ゴールまでの最短距離を導き出して、そのルートを突っ走るみたいな生き方をしてきたんですけど。どうやらそのゴールっていうのが定位置じゃないっぽくて。

 そりゃそうですよね。「幸せになる」がゴールだとして、「結婚」の先にあるのか「成功」の先にあるのかで違いますし。恥ずかしながらそれに気付いたのが本当に最近なんです。だから、ずっとミスを恐れてきた。ひとつ道を外れたらものすごい遠回りになるんじゃないかって。その恐怖が今でも癖になってて、自分の一番の欠点だと思ってます。だってそうすることで自分の想像の範囲を越えられないんですもん。僕の想像力が他の人たちの想像力をはるかに凌駕してるなら話は別ですけど。でも残念ながら僕は凡人なので、意識下にないものを引っ張り出して来なきゃいけないんです。そんなもの自分が導き出したルートで拾えるわけがないんですよ。だからたくさん道を外れて、たくさんの想像外に出会わなきゃいけないんです。想像外の人たちを感動させるために。

「産社で学(あそ)べ、産社で遊(まな)べ」

 今回この文章を口語で書かせていただいてるのも、ひとつのチャレンジです。お見苦しければ心からお詫びします。ごめんね(゚∀゚)

 それらを体験して学べるのが産社だと思います。思い返してみれば学生時代、空きコマに他学部の友達の授業を一緒に受けたりもしましたけど、やっぱり産社にはそういう色があった。授業だけじゃなくて、産社に集まる学生にも。「技術を習得する」じゃなくて、「技術として確立する」みたいな。

入学してすぐの授業、基礎演習で乾先生にいただいた言葉を今でも覚えています。

 

「産社で学(あそ)べ、産社で遊(まな)べ」

●江村 修平(えむら しゅうへい)

卒業年月日 2011年3月 卒業
出 身 地 北海道恵庭市
現 住 所 京都府
勤 務 先 ㈱ルート 俳優
ゼ ミ 名 坂田謙司ゼミ
所属サークル
団 体
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