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2014/10/22

No.36「メキシコと日本の距離を縮める懸け橋に。」
●2013年卒業:上田 孟文さん

起業のきっかけ

 校友会、在学生のみなさん、こんにちは。

 2013年に産業社会学部現代社会専攻を卒業しました、上田孟文です。

 私は、学部を卒業後すぐにメキシコに渡り、「日本の様々な文化をメキシコにもっと知ってもらう」ことを目的とした会社STOP BYを、幼馴染とメキシコ人の友人と共に立ち上げました。現在は主に日本食レストランや、様々なイベントを企画したりしています。今後も目的の達成に向けて、会社を定義せず、様々なことに取り組んでいくことを目指します。私が大学を卒業して起業することを決めるきっかけとなったものが、2つあります。1つは課外活動、そしてもう1つは産業社会学部での学びです。

課外活動での経験

 私は在学4年間、ずっと1つの団体に所属していました。それが国際協力団体のCheRitsです。この団体は、国際協力をただのボランティアとして捉えるのではなく、参加型開発など既にある手法を取り入れたり、恊働という新たな道を模索したりと、国際協力をより深く捉え追求する団体でした。私はこの団体を通して、物事を深く考える事の大切さ、そして何より、「考えるだけではなく、それを実行すること」の重要さを学びました。

 社会貢献を目的に色々と勉強したことを、「学び」だけで終わるのではなく行動に移して初めて、成功や失敗と行った結果、つまり人との対話が生まれるということを知ったのです。そうすることで、自己成長や自己反省、牽いては活動の高度化を目指せると思い、卒業後会社に就職するのでは無く、起業ということを意識しだしたのです。

産業社会学部で得たこと

 産業社会学部にて一番影響を受けた人は、林堅太郎先生と永橋爲介先生です。私の根っこを支えるものとなった、エコロジーとエコノミーの捉え方、社会をより良くすることと経済活動は密接な関係があるということ、また社会におけるコミュニティの重要性、人々が望む空間を構築することがどれだけ社会に貢献出来るのか、を学び、そして、すぐに行動に移したいと考え、私は卒業後起業することを決断したのです。

 産業社会学部はよく、何を学ぶのか分からない、と言われます。恐らく就活でもこの問いに対する答えは皆さんが悩む事だと思います。ただ、それはつまり、言葉を返せばそれだけ自由の効く学部だと言うことです。社会学は本当に多岐に渡る学問だと思いますが、その中で自分の興味のあるものを自由に選択し、学び取ることがこの学部の強み、良さだと思うので、在学生の皆さんにはぜひとも、自分自身の研究を見つけてほしいと思います。

●上田 孟文(うえだ たけふみ)

卒業年月日 2013年3月 卒業
出 身 地 大阪府
現 住 所 メキシコ プエブラ州
勤 務 先 STOP BY (メキシコ会社)
ゼ ミ 名 リムボンゼミ
所属サークル
団 体
立命館大学 国際部国際協力 学生実行委員会・CheRits