皆さま、はじめまして。皆様はじめまして。1985年卒業の福山と申します。

　現在、河原町にある生花店に勤務しております。大学卒業以来ですので30年以上花と関わっています。産業社会学部と花と何が関係あるの？と思う方が多いでしょうが、全く関係無い訳でもありません。私のやっている仕事の内容を申しますと、店での対面販売、料亭やいろいろな店舗へ生花の生け込み、百貨店その他イベントでの装花、雑誌・テレビの撮影など、多岐にわたってやらせていただいております。

　現代はいろいろな面でパソコンでのやりとりが圧倒的に多い社会ですが、私どもの仕事は生ものを扱っている事もあり、人と人が直に会って話を進めていく事が多くなり、個人や企業との結びつきもより密になっていきます。話を進めて行くために大切な事は相手様の思いをより深く理解する事です。それは個人としての思いであったり、企業としての考えであったりもします。ですから、その時々の社会の動きや人々の考え方を自分なりに理解し、物事の本質を見極めようとする事は、いい仕事をする上で大変重要になってきます。この様な事を大学時代に学んだかと言うと正直学生の頃は色んな事に迷うばかりだった様に思います（それは現在でもあることですが）。

　しかし、今思いますと立命館の中で一番自由な雰囲気と言われていた産業社会学部に在籍していたことが、迷いながらも自由に色んな考え方をして理解しようとする自分の出発点だったかもしれません。また、今働いている花店が大学時代のアルバイトから始まった事も感謝しております。

　長らく学生時代の友人との交流が無かったのですが、３年前から大阪にいる同級生が店に訪ねて来てくれたり、メールで同窓会等の情報をくれたりして最近になって大学時代が近くなった様な気がしております。同時に友人の優しさにも感謝です。学生の皆様は勉学ともども人との交流を大切にして充実した大学生活を送られる事を願っております。