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2016/9/27

No.57「産社で得た、『発想の転換』」
●2008年卒業:竹上 久美子さん

“シンガーソングライター”竹上久美子です!

 皆さま、はじめまして。

 2008年に人間文化コースを卒業し、シンガーソングライターとして活動中の、竹上久美子です。在学中は軽音楽部に所属していました。

 

 ライブ活動のほか、テーマソングやCM音楽の制作、ラジオ番組のパーソナリティー、オンラインショップの運営、音楽イベントの企画などを行い、2013年に娘を出産してからは、親子向けのワークショップやイベントも開催しています。活動を通じて、保育園・商店街・銭湯・子育て広場・吹奏楽団など、地域の色んな方と関わらせていただいています。

今後の音楽活動につながるテーマを自由に研究

 私が“シンガーソングライターになろう!”と思い立った10代の頃、J-POPシーンはまさに「音楽バブル」の真っただ中。その頃の私にとって、『音楽で食べていく』=『東京でメジャーデビューする』というイメージでした。ところが、バブルもはじけ、大学入学の頃は、一気に「CDが売れない」時代へ。オーディションやコンテストに挑み、“これが自分の就職活動だ”と思って頑張っていましたが、自分より才能も実力もあるミュージシャン達が次々と音楽を辞めていく姿を目の当たりにする中で、「音楽産業が大きく変遷していくこの時代に溺れないために、自分は何をすべきか」を考えるようになりました。

 山口ゼミでは、「野外フェス」「音楽配信ビジネス」「ラジオの今後」「デジタル楽器とアナログ楽器」「シンガーソングライターの歌詞と時代背景」など、今後の音楽活動につながるテーマを自由に研究。その中で、『音楽で食べていく』=『音楽の仕事を“自分でつくる“』という発想転換をするようになり、卒業する頃には、ラジオ番組のアシスタントやローカルCMの仕事をいただけるようになりました。また、山口教授は、かなりの音楽マニアで、ゼミには色んな音楽サークルの部員が在籍し、幅広いジャンルの音楽を知るきっかけにもなりました。

「軸」を持って生きる

 時は流れ、今や、誰もがSNSでセルフブランディングをし、世界に作品を発信できる時代。簡単に発信できるからこそ、「何を発信するか」その中身が問われ、情報の波に溺れないよう、「軸」を持って生きることが大切だと思います。私の場合、その軸を形成するために必要な「学び」の基礎体力を、産社で身につけられたと感じています。

●竹上 久美子(たけがみ くみこ)

卒業年月日 2008年3月 卒業
出 身 地 京都府
現 住 所 京都府
勤 務 先 Backyard  Records & Office (個人事業主)
ゼ ミ 名 細野武男ゼミ
所属サークル
団 体
同好会 ユースホステル研究会