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2017/2/28

No.62「社会と向き合う」
●2014年卒業:福永 絵梨香さん

「君は産社だよ」の一声が

 2014年に産業社会学部現代社会学科メディア専攻を卒業いたしました、福永絵梨香です。

 産業社会学部を卒業してからあっという間に数年がたち、今日をむかえています。

 

 もともと映像メディアに興味があった私は、大学受験を控えていた高校三年生の頃、志望先の学部を映像学部と産業社会学部のどちらにするか決めかねていました。

 友人たちが次々に進路を決めていく中で最後の最後までどちらを受験するか迷っていた私が、関西で行われた立命館大学の相談会にてお話をさせていただいた時に「産社ならなんでもできるよ」「君は産社だよ」と断言され、あっさりと志望学部を絞ったことは懐かしい思い出です。

何を得るかは自分次第

 社会学という多くの分野が絡み合う性質の学問の場だからこそ、何を得るかは自分次第。なにもしないまま終わる場となることもあれば、多角的な視野を持って多くを学び様々なことにチャレンジできる場ともなり得ると私は入学後に知っていきました。

 私が所属した瓜生吉則先生のゼミでは、メディアと文化を軸にメンバーひとりひとりが自分でテーマを決めて、自分で問いを見つけ、資料を集めて考察を深めて行きます。

 私はもともと映像というメディアに興味があったこともあり、特撮番組と社会の関わり方をテーマにしたいと申し出ましたが、正直最初は「こんなテーマで通るものか」と自分で思っていたりもしました。しかし、いざこのテーマで……と告げれば、瓜生先生から否定の言葉を聞くことは無く、むしろ面白いからやってみろ、と背中を押していただく形に。その後も、様々な事に躓くたびにアドバイスをいただき、学びを深めていくことが出来ました。

私の人生の軸とは

 私は何かとその場の思い付きで発言することが多いタイプです。深く考えずに「これはどうだ」「あれはなんだろう」とすぐに口を滑らせてしまうこともありました。けれど私のどんな中途半端な思いつきも、拙い意見も何一つ否定することなく、一緒に考えてくださる瓜生先生のその姿勢に、「考える」ということの楽しさや喜びを知ることができたと思います。

 物事について「考える」ということは、「向き合う」ということだと思っています。ここ、産業社会学部で、私は社会との考え方、向き合い方そのものを学ぶことができました。

 産業社会学部で学んだことは、今でも私の人生の軸となっています。

●福永 絵梨香(ふくなが えりか)

卒業年月日 2014年3月 卒業
出 身 地 兵庫県
現 住 所 京都府
勤 務 先 立命館大学産業社会学部事務室
ゼ ミ 名 瓜生吉則ゼミ
所属サークル
団 体
立命館大学放送局(RBC)