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2017/8/28

No.68「学んできたこと、出会った人、全てのことが自分を形成していく」
●2006年卒業:古谷 隆明さん

多くの選択、決断の学生時代

 はじめまして。2006年に総合社会特修コースを卒業した古谷隆明と申します。在学中は軽音楽部に所属していました。現在は石川県金沢市で木材輸入販売業を営んでおります。当社、フルタニランバー株式会社は1904年に創業し、私で5代目になります。

 

 産業社会学部は自由に学べる場でした。特に所属していたコースでは、学部内でも特に自由度が高く、たくさんの選択肢を持つことができました。入学時、自分の学びたいことが抽象的でしたが、徐々にやりたいことが見えて、沢山の選択決断で道を絞っていきました。

 在学中は山口歩ゼミに所属し、興味の強かった音楽ビジネスについて研究しました。当時は音楽CDの売上げが減少し、配信サービスが普及し始めた時期で、音楽のビジネスとして生きる道やこれからの有り方について学びました。現在の職種とは異業種のように見えますが強くつながっています。

レコード会社で培ったノウハウが

 卒業後はすぐには自営業に戻らず、大学時代の学びをきっかけとして音楽関連の会社に就職しました。同時期に学部に所属していた倉木麻衣さんの所属するレコード会社でプロモーターをしました。所属するアーティストの各メディアへのプロモーションや、新しい音楽の売り方の模索などの仕事をし、キャリアや人脈を築いていきました。その後、音楽業界から地元の家業に戻ることになり、木材業を営む傍ら、木を普及する団体にも所属しております。プロモーターとして培ったノウハウは今も大いに役立っており、経験を活かし新しい切り口での木材のPR活動を行っています。加えて木材のゆるキャラ「里山ウッディー君」を誕生させた時、そのキャラクターソングを作詞作曲しました。レコーディングは勤務したレコード会社で行いました。扱うものは異なっても大学の学びを通し出来たきっかけが、培ったプロモーション活動やビジネスの実践の経験と知識の基盤を作り、更に現在の木材業へ連鎖するように繋がっています。

産社の豊富な人脈と知識

 私は大学時代がベースになっています。学んだことは勿論、一緒に学んだ仲間・友人の協力も大きい存在です。今でもかけがえのないものです。特に基礎演習の仲間は全国に散らばった今でも年1回は旅行に行っています。余談ですが軽音楽部では、基礎演習の仲間と組んだバンドでオリジナル曲を作っていました。今も地元でバンドを組んでおり最大の趣味になっています。産業社会学部は自由な校風だからこそ沢山の人脈と知識が形成され、それぞれの人生につながっていきます。業種が異なっても作り上げたものは自身の大きな一部になります。「異業種だから」。「自分には関係なさそうだから」。それらを決めるのは自分自身で、言い訳にしかなりません。校友の皆さんも自信を持って今頑張っていることを前に進めてください。

●古谷 隆明(ふるたに たかあき)

卒業年月日 2006年3月 卒業
出 身 地 石川県
現 住 所 石川県
勤 務 先 フルタニランバー㈱
ゼ ミ 名 山口歩ゼミ
所属サークル
団 体
軽音楽部