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2018/4/25

No.74「“笑顔”あふれる社会を目指して」
●2008年修了:中村 将也さん

一日の休みもなく通ったキャンパス

 私が産業社会学部に入学しようと思ったのは、国際インスティテュートというプログラムがあり、「社会福祉」と「国際社会や国際協力」という、当時勉強したかった2つのものが同時に勉強できる環境だったからです。比較的好奇心旺盛なので、「したい!」と思ったことは、とりあえず何でも挑戦しました。学業に関しては、社会福祉士の受験資格、国際インスティテュートの科目、教職課程を履修していました。すべての課程で必要な単位を履修するために、4年間、一日も休みの日を作ることなくキャンパスに通っていました。福祉、国際協力、教育と分野は違いますが、いずれにも「よりよい生活を目指す」「困難に立ち向かう手助けをする」ことが共通していたように思います。それぞれの過程で、同じ興味や志を持つ仲間の活躍は、現在の私の活力にもなっています。

言語教育情報研究科からベトナムへ

 学部卒業後は、言語教育情報研究科に進学し、英語教育学で修士号を取得しました。大学院在学中は、英語の非常勤講師として学校で働きました。実際に生徒と関わる仕事をすることで、子どもに関わる仕事に就きたいと強く思いました。

 京都府の特別支援学校に就職してからは、児童生徒と関わることはもちろん、同僚と授業を組み立てていく過程で、大学時代に沢山経験したディベート等での話の進め方や纏め方がとても役に立ちました。

 大学時代から興味のあった青年海外協力隊にも応募し、2014年6月から2年間、ベトナムで、障害児者支援の分野でのボランティア活動を行いました。国や環境が違っても、社会で生活することに困難を抱える人によりそい支援することは、一緒なのだということや、障害児者支援の黎明期にある国での活動を経験することで、「生活の質をよりよくする」という原点を改めて感じることができました。

再び京都で、笑顔が増えるために

 大学在学中はもちろん、卒業後にも、自分の興味があることに積極的に挑戦し、様々なことを経験できたのは、産業社会学部の「とりあえず挑戦してみよう!」という雰囲気の中で4年間たくさんのことに挑戦した経験があったからだと思います。今後は、京都府での障害児教育に加えて、青年海外協力隊で関わったベトナムを始め、東南アジアの障害者支援についても、積極的にかかわっていきたいと思います。

 これからも、障害のある人々が生活していくうえで沢山の笑顔が増えるように、また、沢山の笑顔に出会えるように、毎日自分自身が笑顔を絶やさずに生活したいと思います。

●中村 将也(なかむら まさや)

卒業年月日 2008年3月 修了
出 身 地 京都府
現 住 所 京都府
勤 務 先 京都府立丹波支援学校
ゼ ミ 名 津止正敏ゼミ
所属サークル
団 体
立命館大学ローバースカウトクラブ
バレーボールサークルPOLICY