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2021/6/16

No.89「幸せな日本になりますように」
●2010年卒業:志賀(濱口) 萌さん

幸せな専業主婦と家庭を目指して

 こんにちは、2010年に産業社会学部の人間文化学系を卒業した志賀(旧姓濱口)萌と申します。

 

このような場で披露できるような華々しい道を歩んでいるわけではない私には場違いな気がしますが、地道に生きている卒業生の、平凡なこれまでと現在をご紹介させていただくのも一興と思い投稿しました。

 

高校時代の私は、結婚に憧れており、私の母が歩んできたような道、すなわち「幸せな専業主婦として家庭に尽くす」という将来を夢見ていました。

 

しかし、現実の世の中は、結婚したくない人が増加し、女性の社会進出の重要性が説かれ、私の夢とはかけ離れていました。

 

なぜそうなっているんだ?どうしたら夢を実現できるんだ?

そんなことを考えていた時に、進路を決めるために眺めていた産社のシラバスに、「家族学」「ジェンダー論」「格差社会」そんなワードを見つけました。

疑問を解く鍵!

 私の疑問を解く鍵がここでの学びにある!という思いが、産社を目指すきっかけになったわけです。

 

大学での四年間は、興味のある講義をどんどん受講し、毎晩図書館に通い、結果、西園寺奨学金を3年間給付していただける成績も残しました。大学での学びでわかったことは、社会学とは、人は、社会は、どうしたら幸せになるのか?ということを追及する学問だということでした。

 

現在の私は、大手スーパーの食品売場で働きながら、3人の子どもを育てています。

結婚するという夢は果たしましたが、大学での学びの成果?と社会の厳しさで、専業主婦という夢はあえなく散り、優雅とはほど遠い日々を送っています。

主婦の目線で日本をハッピーに♪

 私が母親になって一番の苦痛は、一日三度の食事を考え準備することです。

 

仕事と家事に追われ、精神的な余裕もなく、豊富な経験も技術も知識もない中で、こどもが喜んで食べ、かつ栄養があって満足できるものを考えて作る、しかも限られた時間の中で。冷蔵庫の中身と今日の特売のチラシをにらめっこして買い物に走る。ここ最近の献立、あるいは給食と被らないものを考える、ご飯作りは大変です。

 

そこで、私の今の立場で、主婦、母親を手助けできることは何か?と考えるようになり、手始めに、「この店でアイデアを提供してくれるから献立が簡単に決まる/!買い物もスムーズにできる!調理をしやすい食材が揃ってる!」と思ってもらえる売場づくりに取り組んでいます。

 

自店での買い物で、心と時間に余裕ができ、もっと穏やかな気持ちでこどもと接することができれば、家庭はさらに明るく楽しいものになる。そこからハッピーな人が増えて、日本中がハッピーになるのではないか!そんな壮大な気持ちにすらなっているのです。

 

大学で学んだ社会学。社会を幸せにする、そのとっかかりに私は今居るのだ、そんなことを考えながら毎日の家庭での仕事に、また職場での仕事に、懸命に取り組んでいる今日この頃です。

●志賀[濱口] 萌
(しが[はまぐち] もえ)

卒業年月日 2010年3月 卒業
出 身 地 奈良県
現 住 所 奈良県
勤 務 先 非公開
ゼ ミ 名 佐々木嬉代三ゼミ
所属サークル
団 体
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