立命館大学人文科学研究所は、グローバリズムが、政治や経済、文化や社会の諸領域に生み出している諸問題を理論的に解明し続けています。

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2006年度研究会報告

第2回(2006.6.16)

テーマ 『グローバル化と日本の課題』
報告者 高橋 伸彰(国際関係学部教授)
報告の要旨

グローバル化は、グローバルな市場競争として進みつつある。それは、世界的に経済成長を促し、貧困を克服するかのように喧伝されている。しかし、果たしてそうか。必ずしもそうではない。世界的な規模での格差が生まれている。振り返ってみると日本でもそうである。いま問題は成長主義が主張され、分配政策がないがしろにされていることである。成長は目的ではなく手段であり、あらためて豊かさは何かが問われなくてはならない。ここで、宇沢弘文がいった社会的共通資本の議論をいま一度見直す必要がある。市場メカニズムにのらない教育、環境等の社会的共通資本に富の分配を多くすることが豊かさへの道である。

篠田武司

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