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2006年度研究会報告

第6回(2007.2.13)

テーマ 「アジアの米軍と女性の平和運動」
報告者 秋林 こずえ(国際関係学部助教授)
報告の要旨

本報告では、1997年に立ち上げられた、米軍基地・軍隊そして軍事主義に抵抗する沖縄、日本、韓国、フィリピン、米国の女性たちのネットワークの活動を通した、軍隊・武力による現在の安全保障体制に異議を申し立て、脱軍事化へ向けての国際的な連帯を構築する試みについて検討された。

報告においては、まず、「女性ネットワーク」の成立過程や活動の展開などが検討され、次に、「女性ネットワーク」が取り組む課題が、(1)女性に対する暴力と米軍、(2)基地の返還と民需転換、(3)環境破壊・環境汚染、(4)地位協定、(5)アメラジアン、などの諸側面から検討された。

報告後の質疑応答では、米軍の世界戦略との関連での分析や米国政府による米兵の犯罪への対処についての分析の必要性などの指摘、また、米兵の関与のない自国軍による性犯罪への対応やオルタナティブの可能性についての質問を踏まえたうえで、予定の時間の枠を超えた活発な議論が展開された。

山根健至

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