2009年9月26日 講師：　池谷　幸信

漢方で健やか

漢方薬は，その顆粒剤や錠剤などが開発されて簡単に服用できるようになり、また健康保険の適用を受けたことで広く普及し、国民の医療に浸透しつつあります。しかし、漢方薬はその裏にある医学体系や成分・使い方などが西洋薬とは異なっており、西洋薬と同じ使い方をしていると、十分にその恩恵を受けることができません。例えば，最近問題となっているインフルエンザや風邪に使う漢方薬にも葛根湯や麻黄湯をはじめとしていろいろあり，病気の進行度や患者の状態によって用いるものが異なってきます。このように，漢方薬を飲む前に知っておくべきことなど，漢方薬についての基礎知識と素朴な疑問について，薬剤師の立場から解説します。さらに，高齢化社会を迎え，認知症や体力低下などの老化現象あるいは介護の問題も心配になってきます。そこで，認知症の予防や症状の改善，更年期障害に使うものなど，今回ご紹介する漢方薬を上手に利用し健やかに暮らしていただければと思います。

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