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2009年11月7日 講師: 山本 忠

雇用・失業法制と生存権

 1990年代半ばから日本社会のあらゆる領域で新自由主義的構造改革が進められてきました。私の専攻する社会保障法の領域も例外ではなく、国民の生存権保障のためのセーフティネットの再編が進みました。少子・高齢化が進み、格差・貧困社会と呼ばれるような社会状況においてこそ、社会保障制度はその役割を発揮することが期待されるべきなのですが、多くの点で機能不全が露呈し、国民生活との矛盾が深まっています。昨今の深刻な経済不況と大量失業という情勢下で、社会保障制度はどのような役割を果たすべきなのか、国民の生存権保障という観点から検討したいと考えています。

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