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2009年11月28日 講師:  宗 剛直

韓国の非正規雇用の現状と課題

韓国では、非正規労働者とは一般に派遣労働者、有期労働契約者、パート・タイマーを指すものと理解されている。そうすると日本でいわれる非正規労働者の定義とほぼ同じであろう。韓国で非正規労働者は職についている労働者の半分ぐらいを占めているといえる。特に有期労働契約労働者の場合には、其々関連する法律により、一般に2年まで認められていて、その後続いて雇用すると期間の定めのない労働契約と見做される。その中で韓国では有期労働契約に関し改正法の施行が2007年7月1日であったために今年6月30日期限で2年を迎え、そこで有期労働契約労働者の大量の解雇を防ぐという名目で政府はその有期契約の期間の制限を4年までに延ばすという方向で 法律の改正を試みたが、結局実現できなかった。ところが右の法律の改正がなければ有期労働契約の労働者の解雇が多くでるだろうという政府の主張なり予測は9月になった現在において誤っていたことが証明され、その責任の問題がでている。そこで韓国の非正規労働者の現状やそれらのものに対する差別是正のための特別な制度などについてお話できればと思います。

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