グローバリゼーションと植民地主義  
 
著者・編者: 西川 長夫,高橋 秀寿  編
出版社: 人文書院
発行年: 2009/03
定価: ¥2,940 (税込)
   
  目次
   
  いまなぜ植民地主義が問われるのか――植民地主義論を深めるために           西川長夫


T 〈新〉植民地主義

〈新〉植民地主義とマルチチュードのプロジェクト――グローバル・コモンの共創に向けて  
                                                        水嶋一憲

フランスの事例にみる「植民地忘却」を考える――『〈新〉植民地主義論』を手がかりに
                                                       平野千果子

「緑」のネオリベラリズムとメソアメリカ民衆の抵抗
     ――グローバルな植民地主義に対する批判への回路と課題             崎山政毅

【コラム】ケ・ブランリー美術館――「平等」か、「過去の忘却」か                中本真生子


U 国内植民地

国内植民地論に関する覚え書                                      今西 一

千島列島の内国化と国際的環境――片岡侍従の千島派遣を中心に              麓 慎一

市場・群島・国家――太平洋世界/小笠原諸島/帝国日本                   石原 俊

国境を越えた人種マイノリティ教育の移転――アメリカ合衆国史の事例から         宮下敬志

【コラム】紀州・白浜温泉という国内植民地の再生産――私の国内植民地での体験     倉田昌紀


V グローバル・シティ

都市のグローバル性/植民地性                                    加藤政洋

アジア・メガシティとポスト・グローバルシティの位相                        吉原直樹

【レポート】グローバル化における上海の文化発展                          郭 潔敏

【レポート】国際大都市をめざす上海の発展と課題                    王 貽志(王虎訳)

【解題】グローバル・シティと植民地都市 ――中国大連市の場合                佐藤 量


W 戦後と植民地以後

「難民入植」と「開発難民」のあいだ――戦後開拓を考える                    道場親信

現在に抗する戦後に向けて                                       花森重行

植民地遺制を考える――植民地の記憶をめぐる綱引き                      朴 美貞

占領・植民地化・セクシャリティ――ドイツと日本                          高橋秀寿

【コラム】KTX女性乗務員たちの闘い                                 山下英愛
   
  編者紹介
  西川 長夫
1934年生。京都大学大学院文学研究科博士課程終了終了。文学博士。立命館大学大学院先端総合学術研究科名誉教授。比較文化論、フランス研究。『フランスの解体? ──もうひとつの国民国家論』(人文書院、1999年)、『増補 国境の越え方──比較文化論序説』(平凡社ライブラリー、2001年)、『〈新〉植民地主義論──グローバル化時代の植民地主義を問う』(平凡社、2006年)、『日本回帰、再論──近代へのと問い、あるいはナショナルな表象をめぐる闘争』(人文書院、2008年)など。                (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  高橋 秀寿
1957年生。立命館大学文学研究科博士課程後期単位取得退学。文学博士。立命館大学文学部教授。ドイツ現代史・記憶文化論。『再帰化する近代──ドイツ現代史試論』(国際書院、1997年)、『ナショナル・アイデンティティ論の現在』(共編、晃洋書房、2003年)、『東欧の20世紀』(共編、人文書院、2006年)など。         (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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