立命館大学ロボティクス研究センターの概要

[1] 事業内容

  • 企業および国・地方自治体からの受託研究,共同研究
  • 企業からの奨学寄附
  • 技術相談
  • その他

[2] 研究開発部門

(1) 計算知能基盤研究部門

計算機知能を基盤として,ロボットの知能化,ネットワーク化などの基盤技術開発を行います.ジャイロ,GPS,無線LAN,カメラ等のセンサが,小型,軽量,安価となっています.これらのセンサを多数に多様に利用して,実世界の大量の情報を計算機内に取り込むことが重要となります.また,得られた情報の処理を効果的効率的に行う必要があります.これらの課題解決の基盤研究を行います.

(2) 機械システム基盤研究部門

機械システムの科学・技術を基盤として,ロボットの高機能化の基盤技術開発を行います.ロボットの機構,材料,制御等から研究を行います.新しい機構開発,高分子材料など新しい材料の利用,高エネルギー効率油圧駆動システム,軽量小型高速ビジョン,極軽量ロボットリンク構造,柔軟触覚センサ,などが挙げられます.

(3) 生産部門

生産分野で従来は取扱いが困難であった柔軟物などのハンドリング,超高速運動による作業実現,多種多様なセンサによるロボットの知能化等,新しい生産技術をロボットによって開拓します.生産分野としては工場等の工業製品生産のみならず,農林水分野での生産も含めた広い分野を想定します.

(4) 極限作業部門

海洋,宇宙,原子力等の人間には困難な作業をロボットが行う分野で,本センターでは,ロボット遠隔操縦システム,不整地移動,屋外重量物作業,水中移動,水中ハンドリング,高所作業,工場内での重量物ハンドリング等々に利用可能なロボットを開発します.

(5) 医療福祉部門

医療用ロボット,診断用ロボット,福祉用ロボット,リハビリ用ロボット,トレーニングロボット等を開発します.本センターでは,他の研究センターとも協力して人間の生理計測,運動計測等も利用した新しいロボットシステムを構築します.

(6) 生活支援・サービス・コミニュケーション部門

教育,接客サービス,宣伝・広告,癒し,コミュニケーション,物理エージェントなど新しいロボット分野を開拓します.対象が物や機械であった従来のロボットと異なり,人間を相手するロボットを研究開発します.また,研究開発基盤分野として,いくつかのロボットシステムを実現します.