• 009
  • 協調的活動支援のための分散コンピューティング環境の構築

情報理工学部 情報システム学科 教授 高田 秀志

ITで、人本来のコミュニケーションをもっと深めていく。

パソコンを使う児童たちの笑い声が絶えない。
開発しているITシステムを導入した、教室の風景だ。
パソコンは画面に夢中になるあまり、近くにいる人との対話を減少させる。
そこで、すべてのパソコンで一つの作業を協力して進めるシステムを開発。
動作を共有しながらも、それぞれ視野を別の角度に設定。
隣の人に教えてもらわないといけない状況をつくり出し、リアルな対話を引き出す。
例えば、二人一組でロボットを作る課題では、
「裏側はどうなってる?」「ボクが頭を支えるね」などと会話も弾み、
自主的に情報を共有し、作業を分担していく。
ITとは、人と人とがつながり合うためのもの。
それが、リアルな人とのつながりを分断してはいけない。
最先端のシステムが、人本来の協調的な姿勢を取り戻す一助となる。