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  • 土壌肥沃度指標「SOFIX」開発

生命科学部生物工学科 教授 久保 幹

日本の農業に産業革命を。

おいしい野菜づくりは、土づくりから。
そう言われるほど、有機農業にとっての土づくりは大切なもの。
けれど、この土づくりには長年の経験や勘によるところが大きいのも事実。
このことが新規参入のハードルを上げ、安定供給を難しくもしている。
そこで、久保が開発したのが土壌肥沃度指標「SOFIX」。
「総微生物数」「窒素循環活性」「リン循環活性」の3大指標を診断・分析し、
土の健康状態を数値で見える化する世界初のシステム。
必要な有機肥料を、数値に合わせて施肥すれば確実に肥沃な良い土ができる。
このことは、農作物を安定的に生産できることを意味する。
日本の農業に国際競争力をつけ、食物自給率の向上を図ることも大いに可能だ。
それどころか、「世界の食の問題を解決する糸口になる」と久保は語る。
この新技術はアメリカ、中国、オーストラリア、台湾でも発表され、イタリア、タイ、インドネシア、コンゴでも発表の機会を進めている。
農業の産業革命が、今始まろうとしている。