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  • 高齢者向けのソーシャルビジネス

経営学部 芳本大樹

学生が起業。超高齢社会の問題を
若者視点のビジネスで解決する。

どの国もまだ体験したことのない超高齢社会を迎えようとしている日本。
高齢者の増加にともない、課題となるのが介護人材の不足だという。
そこで、彼はタブレットを用いたソーシャルビジネスを始めた。
施設などをまわり、ゲームや計算アプリを利用し脳を活性化。
高齢者の介護予防のための訪問型スクールだ。
「ボランティアではなく、長期的な活動のためにあえて起業しました」と彼は語る。
活動開始から一年。回った高齢者施設は50以上。
現在、脳機能開発の専門家と共に、オリジナル介護予防アプリの開発を進める。
「ビジネスにしたことで、大きな責任が生まれました。
『学生気分で…』などと言われないように細心の注意を払っています」と語る。
また今後、若者の就職先に介護系の職種が入ると考え、インターンシップの取り組みにも力を入れている。
「同じ年代の人間が経営しているためか、興味を持ってくれる人は多いです」とも。
超高齢社会の解決には、長期的な介護予防と人材の確保が必要。
この課題を乗り越える糸口が見つかれば、海外の指針にもなるはずだ。