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  • 震災を「忘れない」ための取り組み

きっかけ食堂

京都でできる
「忘れない」という復興支援。

「東北のおいしいご飯をきっかけにして、震災を忘れずにいてほしい」
それが「きっかけ食堂」誕生のきっかけ。
この食堂を運営する3人が参加した東北被災地への学生ボランティア。
学生同士で、被災地への思いや支援の在り方について話した時、
「地元に戻っても、震災の月命日である11日だけでも東北のこと考えたい」
という言葉が忘れられなかったという。
彼らは京都に戻り、毎月11日限定の食堂をオープン。
食材となる魚介類や野菜は、これまでに出会った人やその知り合いなどから仕入れる。
そうすることで、離れた土地からも東北を思い続けていることを伝えられる。
時には、東北の生産者と食堂を電話でつなぎ、直接会話を楽しんでもらう。
そんな試みが共感を集め、お店は毎月にぎわいを見せる。
「震災を忘れないことは誰にでもできる。 そのきっかけをこのお店で作り出したい」と彼ら。
東日本大震災から5年を迎え、進む一方の風化を防ぐ一助になればいいと思う。