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  • 世界一を目指す

国際関係学部  今日和

体ひとつ、円ひとつで、
世界中の子供たちにスポーツの楽しさを。

「世界にはスポーツのできない環境で育つ子供たちがたくさんいる」
小学生の頃、相撲クラブの館長から聞いた話。
相撲なら道具がなくても、体ひとつ、円ひとつで始められる。
貧しい国の子供たちでも楽しめるのではないか?
「海外で相撲を教えたい」そんな思いが彼女に芽生えた。
それならば、世界チャンピオンが教える方が現地の人も喜ぶはず。
目指すは世界一。しかし、その壁は高い。
100kgの彼女に対し、150kgを超える巨漢の外国人選手は多数。
さらに、レスリングや柔道経験者による変則的な相撲にも対応しなくてはならない。
力に頼った相撲では限界がある。彼女は技と動きに磨きをかけ、世界選手権へと挑んだ。
結果は、銀メダル。世界王者には一歩、及ばなかった。
ただ、大きな手応えを感じたと、来年へのリベンジに燃える。
「その後は、アフリカに渡り、相撲を教えたい」と語る。
アフリカは、今回の世界女子相撲選手権にも参加していない相撲後進地域。
「身体能力の高い彼らに相撲はピッタリのはずです。
教えるだけでなく、その後も視野に入れ連盟の設立も考えています」と彼女。
そのために、語学だけでなく開発経済学にも意欲的に取り組む。
彼女の真っ向勝負は、これからも続く。