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  • 自動車技術者として世界へ

理工学研究科機械システム専攻  Azrul Hadi Bin Ghazali Muhamad

培った日本の技術で、
マレーシアを自動車大国に。

「父が営む中古車販売店が、小さい頃の遊び場でした」
田舎町で初めての自動車販売店ということもあり、お店は大盛況。
「よく走ってくれるよ」「家族でドライブに行ったんだよ」
口々に話す人に触れ、車がいかに暮らしを支えているかを幼くして実感した。
マレーシアは東南アジアでは数少ない国産自動車メーカーを有する国。
メンテナンスや修理などの手伝いをするうちに、
自動車開発への夢を抱くようになるのは自然なこと。
業界のことを学ぶにつれ、人気が高い国産車は日本車メーカーとの提携で実現したことを知る。
彼はその技術を学びたいと、日本への留学を決意。
より軽く、より丈夫な素材を追求する材料力学の研究に勤しみ、
言葉や習慣の壁をものともせずメキメキと頭角を現していった。
研究室での成果と熱意が認められ、
今春4月から、マレーシアと提携を結ぶ日本車メーカーで働くことが決定。
「技術をしっかり身に着け、マレーシアの自動車業界にも貢献したいと考えています。
車があってよかったというあの笑顔をマレーシアだけでなく、
世界に広げていきたいです」と語る。
遠くない将来、マレーシアから世界の人々を支える自動車が生み出されるに違いない。