Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
大学1年生の時、アルバイト先での大きなミスから「しなやかさ(Resilience)」を学んだ経験があります。私はカフェで働いており、ある日、慣れない仕事を担当することになりました。忙しい時間帯に注文が殺到し、私は急いで対応しようとしましたが、注文を間違えてしまい、お客様にご迷惑をかけてしまいました。その瞬間は自信を失い、落ち込んでしまいました。しかし、その後、店長から冷静にフィードバックを受け、自分のミスをどう修正するかを考える時間を持ちました。店長は、どんなに忙しくても、ひとつひとつの対応を丁寧に行うことが大切だと教えてくれました。それを踏まえて、次回からは注文の確認を慎重に行うよう心掛け、忙しいときでも落ち着いて行動できるように努めました。その結果、同じミスを繰り返さず、業務に自信を持てるようになりました。この経験から、失敗を乗り越えて前向きに改善する力が大切であり、柔軟に対応することが「しなやかさ」を育むことを実感しました。
Resilience
1年生の頃から務めているアルバイト先で、勤め始めの頃は中々環境に慣れず、日々色んなミスをしてはスタッフの人に怒られていました。そのため、一時はスタッフの人と関係があまり良くなく、冷たい態度を取られたりしていました。そこから日々注意を受けたことをメモし見返すなどすることで少しづつミスを改善していき、めげずに4年生までの3年以上と長く務め続けることでスタッフのかたへの信頼に繋がっていきました。そこから様々な場面で頼っていただけるようになりました。
Resilience
ラグジュアリーホテルで電話交換台のアルバイトをしていた際、最初の頃はお客様の気持ちに寄り添うことを意識しながら業務に取り組んでいた。具体的には、お客様が電話で伝える要望の背後にある本当のニーズを考え、それに応じたサービスを提供するよう努めた。例えば、部屋の清掃を依頼された際に、その背景にリラックスしたいという希望があると感じた場合は、清掃スタッフに早めの対応を依頼するとともに、お客様におすすめの館内サービスを提案するなど、付加価値のある対応を心がけた。その後、業務を続けるうちに、こうしたお客様の潜在的なニーズを自然と把握できるようになり、意識的に考えなくても適切な対応ができるようになった。この経験を振り返る中で、自分には「共感性」という能力が身に付いたと実感しました。
Empathy
就職活動が終わり、入社する予定だった企業でアルバイトをしていたのですが、そこでの環境や働き方がどうしても自分に合わなかったため思い悩んでしまい、最終的には適応障害を発症し、うつ状態になってしまいました。そして、そこから立ち直るために、沢山の助けを借りながら、現在も闘病中です。それがきっかけで、他人の痛みを分かる人間になりたいと思うようになりました。また、うつ病で苦しんでいる方の気持ちも本当に良く分かるようになりました。
Empathy
大学2年生のアルバイト先での経験で、共感力が身についたと感じました。飲食店で働いていたとき、新人スタッフが仕事に慣れずミスを繰り返し、落ち込んでいる様子でした。店長や他のスタッフが注意する中、私は新人が萎縮しているのを感じ、休憩時間に「最初はみんな大変だよ。一緒に解決しよう」と声をかけました。話を聞くと、彼は忙しさに圧倒され、業務手順がうまく覚えられないと悩んでいることが分かりました。そこで、閉店後に一緒に練習する時間を作り、具体的なアドバイスをしました。その結果、新人は自信を取り戻し、仕事にも前向きに取り組めるようになりました。この経験を通じて、相手の状況を理解し、寄り添うことの大切さを学び、共感力が成長したと実感しました。
Empathy
大学に先生から、課外活動団体を2つ掛け持ちし、そのうちの1つを代表として組織運営を行いながらも大学の授業もおろそかにせず、ゼミではゼミ長を務めてアルバイトは業種のことなる3つを掛け持ちしていたことから、計画的にスケジュールを組んで多くのタスクをこなすことができたこと。
Multitasking
プロ野球の試合での売り子のアルバイトに力を入れている。今年シーズン終了までの売り上げ目標達成のために顔を覚えてもらうよう全試合出勤し、様々なお客様に話題を提供できるように試合のハイライトを毎日チェックし野球知識を叩き込んだ。選手のユニホームを着ている人には選手の話題を振って、会話のきっかけを作ることを意識した。お客様自身に関しても、まずは身なりや表情といった外見からの情報をもとに、その人の良さを言葉で伝えるように努力した。単に商品を売るのではなく自身に付加価値を付けるということを意識しながら販売するようにした。こうして相手に沿った最適な話題作りを行う能力を身に付け、当初設定した目標を達成することが出来た。
Initiative
大学2回生の時、新NISAについての情報を知り、将来の資産運用のために投資を始めることに決めました。そのために投資資金10万円を貯める事を目標にアルバイトのシフトを週5日に増やし、投資に関する本を読み始めました。最初は大学の研究報告の準備やシフトの増加のために勉強時間が確保できなくなりましたが、この問題に対処するために優先順位をつけて一つずつ解決することにしました。研究報告が最優先であることから、シフトは調整し、足りない資金は支出を見直して補いました。投資の勉強は毎朝30分早く起きて行い、大学への移動中に勉強するなど時間を作り、残りの時間を研究報告に充てることで目標金額まで貯金し、万全な状態で投資を始める事が出来ました。
Initiative
アルバイト先のカフェの売上が悪かったことが、店舗のPR不足であると考え、主体的にSNSを利用し、店舗のPRを行い、新規のお客様を呼び込んだこと。店舗のSNS広報リーダーとして、写真をきれいに撮ったり、料理アプリを参考に魅力的な文章を作成したりと粘り強く努力を続け、SNS閲覧数と新規のお客様数を伸ばすことができた。この経験から、自発的に課題を見つけ、それを解決するために粘り強く努力することの重要性を感じた。
Initiative