Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
新入生支援団体の存続に貢献した経験から。コロナ禍で支援企画が実施困難となり、運営希望者がいない中、団体は存続の危機に直面した。しかし、新入生の不安を和らげるという団体の理念を守りたいという思いに共感し、この団体を存続させたいと考えた。そこで、先輩が行っていた団員募集を自ら引き受け、新たな団員を集め、団体を存続させた。私の代でもコロナ禍による制限は続きましたが、団体の存続を第一に考え、オンライン企画やクラス形成で知名度向上活動を継続し続けた。その姿に共感してくれた後輩たちが理念を引き継いで、翌年には対面イベントも成功させ、団体は継続することができた。この経験から、自分が決めた目標や信念を諦めずに取り組み続け、達成する能力が身についたと考えた。
Initiative
立命館大学法学部在学中に、学部3回生の終わりに専門演習論文を執筆する機会があった。 これまでのゼミの活動では、ある程度与えられた筋道に沿って答えを見つける形での演習が多かったが、自己の裁量でどうにかまとまった文章を書かなければならず、楽しみではあったもの、大いに不安があった。しかし、そのなかで、授業内で先生が中間報告の場を複数設けてくださったことで、細かい目標ができ、まとまった文章を書きあげることができ、賞までいただくこともできた。 私はこれまで、何か目標を達成したことは特になく、またなにか結果を残すこともなく、自分に自信がなかった。しかし、専門演習論文を書き上げることで、大きな目標に向かってどのように努力をすればよいのか、また自分が成功するイメージがつき、次年度の院入試でも合格をすることができた。
Initiative
大学一回生の頃、自分の意思で決めた進学先でなかったことから、半期一度も授業に出席することなく、授業単位を多く落としたことがあった。大学を中退しようかという考えもよぎったが、集団に所属していないことへの不安がまさり、大学に再び通うことにした。当初は、学ぶ内容に興味がなく、意欲的ではなかったが、課題提出の管理や、自身の完璧主義を取り払いながら、学生生活を送るよう、工夫した。留年はしたくないと、学業に重きを置いた結果、西園寺奨学金を複数回いただけるまでに至ったことで自信がついた。
Resilience
1と同じく。 成功体験を得るまでは「あきらめない」のはとてもつらいことだと思います。 自分もまだまだ成功体験をしたとは思えていません。 ですが、失敗続きのなかでも1個でもよかったことがあれば「続けることに意味がある」と思うことができるようになると感じます。 大学で失敗し続けていても、ほかの場所で活躍できる場所があったことが自発性を育む原因だったと思う。
Initiative
私のサークルは、7月に開催されるRoboCupと呼ばれる自作のロボットや人工知能などで競う競技の世界大会に参加し、優勝を目指している団体です。このサークルは出場する世界大会の部門ごとに3つのチームに分かれています。私の参加する部門はRobocup rescue simulation リーグと言い、地震によって被害を受けた地域のシミュレーションにおいて、自律的に行動するエージェントをプログラミングによって開発し、同じプログラムで動く数百のエージェントが救助した市民の数を競うという部門です。 世界大会に参加するには、科学的知見に基づいた開発を行い、その開発成果をまとめたTDPと呼ばれる英語の文書を作成し、世界大会を運営している団体に提出して参加資格を取得する必要があります。さらに、7月に4月に提出したTDPの査読評価をもとに編集したTDPを提出した後、世界大会ではその開発成果を英語で発表する必要があります。 2023年度では、2022年度の12月から論文を調べ、4月により多くの市民を救助出来た開発成果をTDPにまとめて参加資格を取得しました。その後、4月に提出したTDPの査読評価から7月にTDPの最終版を提出し、世界大会に参加しました。しかし、英語が不慣れであったためTDPの修正箇所や書き直しが多くTDPの最終版の提出に時間がかかりました。そのため、世界大会のプレゼン発表の準備が万全といえる状態ではありませんでした。そのため、フランスのボルドーで行われた世界大会のプレゼン発表では、海外の人の前で発表することが初めてであったことも加わり、緊張で言葉が詰まり、英語が分からなくなりほとんど発表が出来ませんでした。その経験から、帰国してからすぐに次の世界大会までの期間に世界大会のプレゼンに向けて英語の勉強・世界大会に向けた開発計画を立てて、実行しました。この計画は計画通りに進まないこともあり、修正しながら開発を行いました。 その結果、2024年度では4月に参加資格を取得した後、TDPの修正もほとんど無く、自宅や世界大会の会場に着いた後もプレゼンの資料構成の添削、発表の練習などを入念に行い、オランダのアイントホーフェンで行われた世界大会でプレゼン発表を行いました。そのプレゼン発表では、言葉に詰まることなくプレゼン発表を行うことができました。 世界大会への参加を目標として、開発計画を建てることや、プレゼン発表に備えての英語の練習が、自発性が身についた出来事だと考えています。
Initiative
ラジオの作家のアルバイトを始めてから2か月、「ラジオパーソナリティがやりたい」という思いが芽生え、オーディションに参加し、合格することができた。だが、リスナーから嫌ないじり方をされ、本気で傷ついたこともある。しかし、そこで折れなかった。「愛されるパーソナリティ」を目指し続けた結果、局のイベント終了後にはリスナーから人生初のファンレターを頂いた。
Innovation
今年の6月、色彩検定の2級と3級を個人的に受験したことです。勉強については、参考書のみで、ある意味独学での受験に不安はありましたし、サークル活動や授業との両立もあったため、時間の確保にも苦労した点はあります。ただ、何よりも知らなかった知識を新たにどんどん知ることができることにとても楽しさを感じていました。大学受験以来の試験で、またダブル受験でもあったため、当日も緊張しましたが、結果、どちらの級も合格することができ、達成感を感じるとともに、一つのチャレンジを最後までやり通せたという自信がつきました。
Initiative
基本情報技術者試験の受験時、合格するという目標を立て、友人との協力であったり、資格講座の受講を行うなどを、自分自身で計画立てて行動した。一度不合格となってしまったが、どこが勉強不足だったのかを分析し、その部分を重点的に勉強するなど、目標立てから達成のための行動までを自分自身でおこなったこと。
Initiative
2024年2月から3月にかけて、ドイツに留学に行った際、ストライキで普段使用している電車が動かなくなった。私は、一緒に留学した友人と一緒に情報を集め、代わりとなる交通手段を見つけた。その際、交通手段がないという問題を解決できたことや、移動できないかもしれないという不安を解決でき、チームワーク力が身についた。
Teamwork