Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
大学3年の時、初めてのゼミの発表でプレゼン資料の作成が遅れ、本番直前まで徹夜で作業することになりました。発表では緊張のあまり、何度も言葉に詰まり、聴衆の反応も芳しくなく、大きな自信を失いました。しかし、先生や友人からの温かい励ましの言葉に、私は再び立ち上がることができ最終発表では完璧な状態で発表することができました。 この経験から、物事から学び立ち直ることを学びました。また、失敗を恐れて行動を起こせないことの損失も痛感しました。この経験を活かし、現在は、卒業論文の作成に積極的に取り組んでいます。計画的に進めることはもちろんですが、困ったことがあれば、積極的に周囲に相談し、協力してもらうように心がけています。
Resilience
大学に先生から、課外活動団体を2つ掛け持ちし、そのうちの1つを代表として組織運営を行いながらも大学の授業もおろそかにせず、ゼミではゼミ長を務めてアルバイトは業種のことなる3つを掛け持ちしていたことから、計画的にスケジュールを組んで多くのタスクをこなすことができたこと。
Multitasking
大学2回生の春学期の授業にグループ6名で課題内容の発表を行う機会がありました。しかし各々が自分の範囲を取り組み全体で行うべき事を疎かにしていたため、発表は問題なく行われましたが、後日振り返りでは準備の段取りやスケジュール構成に不備があり、その結果発表内容の統一性や構成に改善点がある事が挙げられ、「もっと自分にできる事があった」と反省しました。秋学期の授業で再び同規模での発表の機会があり、反省点を活かし「自分にできる事をやろう」と決意しました。グループ内で各々の準備内容を共有し統一性のある内容に調整し構成を統合、教授との面談日程の段取りや、発表資料の印刷など、自分にできる事を最大限行いました。
Teamwork
テニスコーチのアルバイトをしている時、自分の思うようにレッスンができなかった。そこでヘッドコーチから自分のことばかり考えていても伸びないからお客様をしっかり分析しなさいと言われた。そこから立ち直り、良いレッスンが提供できるようになった。
Resilience
かつて、私は失敗することが嫌でした。それゆえ、失敗したときはその結果を隠し、逃げることばかり考えていました。高校生の時、私が通っている予備校の先生が自身の失敗を語ってくれました。そして、その経験が今に活きていることを語ってくれました。私は「失敗をしても良い。それをいかに将来に活かすかが大事」と思うようになりました。高校卒業後、とある英語の学習参考書のあとがきに「成功より成長を」という言葉が書いてあることに気づきました。以来、この言葉をスローガンにすることにより、失敗を恐れず挑戦する精神が身につきました。そして、失敗しても、逃げ隠れせずに結果と向き合って成長の機会にするようになりました。
Resilience
インターンシップ(教授の案内)に参加した際、他大学(法学部)の方と一緒になり、2つの会社の間の権利に関する契約書作成体験をしたこと。無知でどうすればいいか困ったが、情報収集が大切だと思って、調べ、2つの会社がどちらにも不利にならないことを意識して作成。最も出来がよく、センスがあるという評価をいただけた。
Resilience
かつて塾でアルバイトをしており、そこには勉強の苦手な中・高生がたくさんいました。働き始めたときにはどうすればいいのか分からず、上手く対応できていませんでした。しかし、年月が過ぎていく中で、様々な生徒にであい、いろんな方法で勉強を教えたり、一緒に過ごすことによって失敗をしつつもそれぞれの生徒にあった対応の仕方を見つけることができたと感じています。
Resilience
大学1回生の頃に所属していた部活動のメンバーや学部で関わる先生方から,私の人の気持ちを察する能力を褒められることが複数回あったこと.また,大学2回生の頃からは,家で趣味のドラマ鑑賞をしている時に,メインの視点からだけでなく,登場する様々な人たちの視点からも考えていることに気付き,想像して寄り添うことができる幅が広がったと思ったことも,この能力が身に付いたと思えた出来事である.
Empathy
私は高校時代、「校内ではスマホを使ってはいけない」という校則は、学習でデジタル端末を利用する今の時代にそぐわないばかりか、生徒によっては校則を気にせずスマホを使用し、ルールの意義が損なわれていると感じていました。そこで生徒会長になり、この校則の改正に取り組みました。改正にあたっては生徒指導の先生が断固反対の立場であったため、生徒会役員と議論を重ね、どのように理解を求めるか考えました。最終的には生徒の意見を集め、学習においてスマホが有効であることやメッセージ機能などは学生であっても必須であることを説明したほか、他の先生方に根回しを行うなどして生徒指導の先生にも理解を得ることが出来ました。この経過の中では生徒の意見を集めることでさえも反対の先生がいたほか、そもそも生徒の意見を聞く必要はないとする先生がいたり、ほかにも理不尽に感じることが多々ありました。しかし校則の改正は必要という自分の判断を信じて最後まで成し遂げることが出来ました。これが私の自発性を示すエピソードです。
Initiative