Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
資格取得の勉強をする中で自分が受験生であったときのことをよく考えるようになった。今、考えるとただひたすらに「今」の時間どれだけ勉強し続けられるかを考え、とにかく勉強量を増やせば何とかなるという全く根拠のない何かに依拠して、ただ勉強していない自分を見たくない、見せたくないという思いから人よりたくさんやることに満足して一日を終えることが多かったように思える。受験が終わって、結果も出たころにまず思ったことは「もう勉強はしばらくしたくない」という事であった。 しかし、大学に入ってそれではだめだと気づくことができた。おそらく、自分は勉強から逃げたというより最後の最後に戦うことから逃げたのだと分かった。受験はこれまでの人生のすべての時間を何に費やし、何をして、何を得たのか、言わばこれまでの自分の時間の使い方次第でどうにでもなる競争であるともいえる。そのあまりに大きすぎる壁を乗り越えること、つまり戦い続けることから逃げた自分がいることに後になって自覚した。 この反省から戦うことをやめない強い自分になりたいと思うようになった。
Initiative
高校三年生の受験勉強を通して、この力を身につけました。 まず、塾の先生やインターネットで調べた勉強計画の立て方を参考にし、具体的なスケジュールを作成しました。しかし、計画通りにいかないことも多々あり、そのときには冷静に状況を整理し、優先順位を見直して軌道修正を行うことで、目標達成に向けて効率的に努力を続けることができました。 また、受験勉強のプレッシャーや不安に対しても、自分で精神を安定させる方法を見つけました。たとえば、毎日の小さな達成を自分で褒めることでモチベーションを保ち、気持ちが落ち込んだときには適度に休憩するなど、自分に合ったやり方で受験期を乗り越えました。
Initiative
2024年の6月にドイツ語検定の3級と4級を併願受験しました。1回生の時に第二外国語として学習して以来、自分の語学力を何か形に残したいと思ったことが受験のきっかけでした。英語と比べて見慣れない単語や文法を覚えるのはとても大変でした。なかなか思い通りに勉強の計画が進まず、試験の直前になっても不安は残りましたが、諦めずに最後まで試験に必要な知識を頭に入れようと諦めずに勉強した結果、両方の級に合格することができ、自分で目標を決めて最後まであきらめずに取り組むスキルが身に付きました。
Initiative
高校2年生の時、日本に留学しに行くと決心した。そこから、日本語、TOFELおよび日本留学試験の準備を始め、高校3年生で日本へ来る前に、日本語能力試験のN1レベルに合格し、TOEFLで91点を取得した。日本に来て、日本語学校を通う半年間に、(一番行きたかった)立命館大学に合格した。受験生の間には、両親にほとんどプレッシャーをかけられたことなく、自分で計画を立てて頑張ってきた。もちろんその時は泣いたことがあるが、あきらめることなく、今の自分に成長してきた。
Initiative
大学1回生の春、ゼミ形式の授業(基礎演習)のレポートについて、必ずこのテーマを論証してみせる、という目標のもと「NHK受信料の徴収は法的に認められるか」というテーマを設定した。複数の文献を参照し、反論とされる主張も多く存在していたが、それらを説得させるような文献を根拠に自身の主張を形作り、レポートを完成させた。
Initiative
高校生の時から交換留学したいと決めていた大学があり、留学に行くための条件に達し選ばれるために、夏休みから選考のギリギリまでIELTSの勉強を頑張ったこと。1回目に受けた時は6.5という基準は達成できたものの、競争率の高い大学だったため、7.0を取るまで勉強し続けた。
Initiative
これも高校の部活動になりますが、2年生の終わりまで県大会などでも全く通用しないような選手でした。入部当初に決めた「全国大会表彰台」という目標を諦めかけていました。テクニックとパワーが求められる競技で、パワーだけはあったもののテクニックが全く追いついていませんでした。しかし、パワーを認められて日本代表選考に進ませて貰えた時に、全国と勝負するチャンスを与えていただきました。結果は上手くいかなかったですが、そこをきっかけに今までの2年間は無駄ではなかったと同時に、遅咲きだけど絶対に諦めないという想いはずっと心に持てていたのだと気づき、後々インターハイで銅メダルをいただきました。スタートしてから、足踏みが続いたとしてもどんなに遅れをとったとしても自分を信じてあげられる力が身についていたのだと気づきました。
Self-efficacy
大学生二回の秋学期下宿先で自分一人で、自身の生活習慣の乱れを認識し、この現状に自分は不満をもっていてこの状況を変えるためには自分の手に余る課題を減らすことが重要であると認識し、自身の生活習慣を改善していった出来事がありました。
Self-efficacy
大学生になって、新たな友人や教授、その他サークルや部活メンバーなど、様々な性格や個性を持った人たちと出会う中で、自分自身を改めて考え直す機会がとても多かったことが1番の選択した要因です。中でも印象的だった出来事は、教職兼心理学関連の授業を履修した際に出会った教授が、私が1度大学内での交友関係で少し鬱のような状態に陥ってしまった時に親身になって話を聞いてくださったことです。元々私自身もカウンセリング資格を持った教師になりたいという目標があり、それを踏まえた自殺防止電話のボランティアに参加しようと考えていたのですが、そのボランティア募集があった時期と自分の心が不安定だった期間が被ってしまっていたことを教授が指摘して下さり、まずは自分を第一に考えなさいとアドバイスをくださいました。そうしたこともきっかけとなり、今では自分の状態を第一に考えつつ、将来の目標に向かって努力することを続けることが出来ています。このような新たな人との出会いからの気付きを沢山得られる日々を過ごしていることから、私の1番身についたコンピテンシーは以上のものであると考えました。
Self-efficacy