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Episode

立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。

※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。

調剤薬局で受付をするバイト中のこと。その仕事を始めてすぐだったこともあり作業がおぼつかない中、ベテランのパートさんが休憩に行ってしまっている間にお客さんがたくさん来店し、ほとんどワンオペのような形になってしまった。焦りや不安からまったく仕事を回すことができておらず、「いつまで待たせるんだ!」と声を荒げるお客さんも出てきた。もともとマイペースで動作が他人よりも遅い私は人が怒っているという状況に手が震えて泣きそうになってしまった。しかし、私はいくら今の状況に嘆いても何も変わらないと思った。それにいままで、どんなに動作がおぼつかなくても、遅くても、一つひとつ積み重ねコツコツ頑張ってきた自分のことを信じて頑張る方が前向きだとも思った。そして、仕事を一つひとつ取り組んだ結果、私はその状況を打破することができた。これが私の思う、コンピテンシーが身についた出来事である。

Self-efficacy

以前から資格取得のために勉強を続けていたが、12月に入ってからモチベーションが続かなくなり勉強に取り組むことができなくなってしまった。その後、なぜそのようなことが起こってしまったのか、今まで努力が成功した場合と比較したところ、成功した場合は周囲の人々、先生や保護者、友人の精神的な支えがあった。しかしながら今回、自分だけの力で合格のため勉強したところ失敗した。この経験から、私は自分の能力は、誰かに期待されているというプレッシャーによるものであると理解し、その特性をうまく利用して今後活動していくことが重要であると分析することができた。

Self-efficacy

高校2年生の秋、私は英語ディベート大会に参加するため、放課後にチームメンバーと図書室に集まって準備を進めていた。テーマは「日本の首都機能を移転すべきか」というもので、肯定側と否定側の両方の立場で議論を行う必要があった。私は肯定側の立論を担当し、首都圏の過密化問題や災害リスクを裏付けるため、政府の報告書や国際的なデータを徹底的に分析した。特に、東京に集中する経済・政治機能が抱えるリスクを調べた際、単なる事実を羅列するのではなく、データが示す課題の背景やそれが首都移転によってどのように解決されるかを深く理解することが重要だと気づいた。たとえば、大都市圏の災害時の被害想定が高い理由や、他国の首都移転事例から得られる教訓を取り入れることで、議論の説得力を高めることができた。結果的に、私たちのチームは県大会を突破し、全国大会にも出場することができた。この経験を通じて、単に情報を収集するだけでなく、それを科学的に分析し、根拠を明確に示す能力の重要性を学んだ。

Understanding

大学受験予備校の模試において理科科目で上位の成績をとったということで形として学力が現れるようになったのだが、元々高校時代は全国屈指の進学校だったということもあり落ちこぼれだったし、成績もなかなか伸びずどんな勉強をすればいいのかわからなかったりして落ち込んだこともあったが、努力をコツコツと積み重ねたことで、医学部受験には失敗したものの今では科学的な思考がしっかり身に付いている。これをもとに医学部への進学という一つ思いを胸に秘め実現を日々目指している。

Understanding

私が「チームワーク(Teamwork)」を身につけたと感じたのは、部活動での大会経験です。夏の大会では予選敗退という悔しい結果に終わり、チーム全体で大きな課題を抱えていました。しかし、その経験があったからこそ、私たちは「次こそは必ず勝つ」という共通の目標を持ち、一丸となって練習に取り組みました。お互いに励まし合い、時には厳しい意見を出し合いながらも、チーム全員が一つの方向に向かって努力を続けました。その結果、冬の大会では準優勝という成果を手にすることができました。この経験を通して、目標達成のために他者と協力することの大切さを実感し、チームワークの力を身につけることができたと感じています。

Teamwork

高校二年生の時に生徒会長をしていた時、文化祭を統括する立場にありました。伝統ある行事ですし、絶対の失敗できないプレッシャーから、生じる問題すべてを自分一人で解決しようと行動していました。しかし、コロナの影響で複雑な問題が次々と生じてしまい、解決のために寝る間も惜しんで取り組んでいたので肉体的にも精神的にも疲労してしまいました。そのとき、担任の先生や生徒会の担当である先生方に「周りを頼ってみなさい。全部一人でするのは仲間を信用していないことです。」と言われて、他の生徒会メンバーとも話をすると「もっと、頼ってほしかった。はるか(私)が納得するぐらいまでには全部できないかもしれないけれど、同じ生徒会メンバーとして協力させてほしい」と言われました。その時、私はチームで何かを成し遂げるためのリーダーの役割を学びました。リーダーの役割はすべてを自らの手で行うのではなく、チーム全員の能力を判断し、振り分ける仕事の量を考え、チームメイトの能力や技術を育てることだと学びました。文化祭は大成功を収めて、チームワークのスキルが身についたと思います。

Teamwork

高校生の時、文化祭でクラスの模擬店を出した際、参加されるお客さんをいかに待たせないようにスムーズにさばくかが課題としてあった。私の高校は2年生と3年生せクラス替えがなかったので二年生の時に出ていた課題を3年生の文化祭の際に二の舞を踏まないためにも話し合い、シフトが重くなっても会計場所を増やしたりした結果二年生のころよりは並ばなかった。受付の作業もシフトがかぶるように調整することで引継ぎをスムーズにさせるなどの工夫もできた。その甲斐もあってか3年生のときは大賞がとれたので良かったと思う。

Teamwork

学校のグループ活動を通じて、他の人と協力して一つのことを成し遂げることがいかに難しいか、そしてグループの調整がどれほど重要であるかを深く実感しました。選択したマクロ経済学の授業では、私のグループのメンバーがとても気ままで、私一人が努力するのがとても大変でした。そのため、みんなで一緒に努力することの大切さを痛感しました。

Teamwork

高校生の時のダンスグループで活動をしていた。そのグループは長年引き続いているもので、固定のやり方が既に決まっていたが、練習方法や発表方法などもこうした方が良いというアイデアがあり、自分がリーダーの代 になった際、他のメンバーを説得して大きく変更した。

Innovation