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Episode

立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。

※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。

大学の講義で、グループで発表する機会があったとき。同じ講義を受けている生徒たちとグループを組んだが、モチベーションに差が見られた。その中で自分が率先して人を動かした。それぞれの配役とすべきことを皆で話し合い、グループ内で共有すべき考えをまとめた。

Teamwork

私は大学院2回生から研究室が変わり、新しい環境・仲間と共に研究生活を過ごしたが、この1年間で私は研究室に新しい風を吹かせ、様々な影響を与えた。例えば、私がその研究室に配属する前は、研究室メンバーの研究室滞在率が低かったことからコミュニケーションが活発ではなく、指導教官は研究室滞在率を向上させたいと仰っていた。その中で、私はもともとの研究室でも作業が捗ることから常に研究室におり、新しい研究室でも朝からずっと研究室にいた。そのため、研究室メンバー同士で作業することが増え、それと同時に研究室内のコミュニケーションを活発化させ、研究室メンバーの研究室滞在率を向上させた。他にも、全国大会に向け論文を書く際、研究室内でLaTeXフォーマットが無かったために、Wordで書かざるを得なく、私を含め非常に書きづらく余計な時間がかかってしまう研究室メンバーが多かった。そこで、私がLaTeXフォーマットを作成し、この課題を解決した。これらのエピソードから、「自分なりの考え方でその課題を解決し、周辺環境に新しい変化を生み出す」ことを養えた。なので、私は「新しい考え方で、物事に変化を生み出す」コンピテンシーが最も身についたと考える。

Innovation

大学4回生から大学院2回生までの3年間の研究活動を通じ、新たな発想を他者にアウトプットする難しさと重要性を学びました。研究を進める中で生じた疑問や課題に対し、研究室の同期や先輩、教授と議論を重ね、解決策を模索することを心掛けました。特に、自分なりの新しいアプローチを提案する際には、論理的な根拠や背景をわかりやすく説明することが重要であると痛感しました。このような経験を通じて、自身の考えを整理し、他者と効果的に共有するスキルを身につけるとともに、異なる視点を取り入れることで研究の質を向上させる姿勢を学びました。

Innovation

私が働く書店は、規模が小さくスタッフが少なく、小さなミスが大きな損失につながる経験をしたり、見たりしました。そこから、私はスタッフのミスを事前に防ぐために、定期的に声をかけてタスクの進行状況を把握し、悩んでいるスタッフがいれば、援助と指導をしています。また、援助や指導をする際は相手の視点に立って解決策を一緒に考え、重要なものから説明するようにしています。その結果、周りのスタッフからはお母さんのような心強い存在だと評価して頂きました。

Empathy

大学4回生の時に、すべての学部の自治会をまとめる代表者となった。同時期に研究室に配属され、平日は毎日学校に行って研究を行った。自治活動の方では、これまであまり注力されていなかった活動基盤の醸成に力を入れ、毎週3、4回他学部の自治会や関係者と会議を行い、現状の把握と活動基盤を作るために尽力した。研究活動では、資料や文献を読み知識を広げるだけでなく、先輩や先生を話し合いを行うことで、研究の方向性を決め、毎日実験を行った。このように研究者と自治活動の代表者という二足の草鞋を履いたため、計画性を持ってたくさんのタスクを同時並行でこなしていく力がついた。

Multitasking

上記と同じく、4年程前に、仕事で自治体に雇われていた頃、最初はある程度地域の人がついて、一緒に地域を盛り上げる企画を考え、実践していたが、他人に予定の一部を任せることで、相手が予定通りに動いてくれなかった時に、全体の予定がずれいてくという経験をした。相手が予定通りに動けなかった時に、自分が動くということをあまり考えていなかった点について反省し、それ以来、なるべく自分一人で企画や目標を立て、もし他人に頼ることがあっても、最悪の場合に自分一人で回せる準備と、最後までそれをやり遂げる覚悟が身についた。

Initiative

新入生支援団体の存続に貢献した経験から。コロナ禍で支援企画が実施困難となり、運営希望者がいない中、団体は存続の危機に直面した。しかし、新入生の不安を和らげるという団体の理念を守りたいという思いに共感し、この団体を存続させたいと考えた。そこで、先輩が行っていた団員募集を自ら引き受け、新たな団員を集め、団体を存続させた。私の代でもコロナ禍による制限は続きましたが、団体の存続を第一に考え、オンライン企画やクラス形成で知名度向上活動を継続し続けた。その姿に共感してくれた後輩たちが理念を引き継いで、翌年には対面イベントも成功させ、団体は継続することができた。この経験から、自分が決めた目標や信念を諦めずに取り組み続け、達成する能力が身についたと考えた。

Initiative

講義の準備や補助を行うティーチングアシスタント(TA)業務において試験の採点業務の効率化を行い、成績返却方法の改善に挑戦しました。 以前の採点手法では、手書きの答案用紙を1枚ずつ採点していたため、教員やTAの大きな負担となっており、採点ミスも多く発生していました。また、採点と成績確認が1週間以内に終わらないことも多く、翌週の講義内での解説までに受講生への成績返却が間に合わないという問題がありました。 そこで講義担当の教員に対して、マークセンス方式による試験への切り替えと、採点自動化プログラムの導入を提案しました。 一番苦労した点は、採点自動化プログラムの運用において「試験の正答に幅を設ける」という点でした。受講生の回答が問題の意図に沿う回答であるにもかかわらず、計算過程での四捨五入などにより、正答とわずかに異なる回答となる場合がありました。そこで、正答ファイルの仕組みや採点方式を友人に相談し、採点プログラムを改良しました。また、プログラムなどに不慣れなTAであっても運用できるよう、正答ファイルの編集やプログラムの実行が簡単な操作で行えるよう試行錯誤を重ね、入力ファイルやドキュメントを工夫しました。 その結果、講義後の受講生アンケートにおいても、試験結果のフィードバックに関して「採点結果がすぐに返却され復習に役立った」と感想をいただくことができました。

Initiative

グループで行うフィールドワークの授業に参加したとき、他メンバーの都合がつかなくなり、グループでの継続が難しくなってしまった。しかし私は、フィールド先の担当者の方などと相談し、改めてテーマを設定して単独でフィールドワークを続行した。フィールド先の皆様にご協力いただきインタビュー調査を行って、後日結果をまとめたものを担当者の方にお見せしたところ、とても喜んでいただけた。自らテーマを設定し、周りの方々の協力を得ながら成果を上げる楽しさを学んだ。

Initiative