Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
高校生の時、部活でバンドを組んでいたが、なかなかいい演奏が出来なかったことがあった。その時バンドメンバー同士で「どのようにすればいい演奏ができるか」について話し合いを重ねた。すぐにいい演奏とはならなかったが、徐々に自分たちが納得できるものにすることが出来た。このお互いの意見をより合わせより良いものにしていくという経験から、共感力がつき、その結果バンドとしてもまとまりを出すことが出来たのではないかと思った。
Empathy
大学2年生の研究で、メンバー3人と共同作業を進めていました。その中で、1人のメンバーが遅刻や進捗の遅れが目立つようになり、グループの雰囲気が悪化しました。私はそのメンバーと個別に話し合い、問題の背景を知るために丁寧に聞き取りをしました。結果、家庭の事情で時間管理が難しくなっていることが分かり、スケジュールの調整や他メンバーの協力体制を再構築することで、無理なく進められる環境を整えました。その後、メンバー間の信頼関係が改善し、無事に研究を完成させることができました。この経験を通じて、相手の立場や状況を想像しながら行動することの重要性を学び、他者に寄り添う力が身についたと実感しました。
Empathy
アルバイトとして飲食店で働いているが、多くの人とかかわる必要がありその中で何を求められているかそれぞれの人の様子を見て感じ取ることができるようになった。特に何をすれば喜んでもらえるか考えながら接客することを常に意識している。
Empathy
大学に入学してから、これまでとは異なる価値観や背景を持つ人々と交流する中で、この力を磨くことができました。特に、同じグループワークで出会った人との関係が印象的です。その人は、意見をはっきり言うことが苦手で、周囲に気を遣いすぎて自分の考えを伝えられない様子でした。 私は彼の立場を想像し、自分が同じ状況だったらどう感じるかを考えながら、彼が話しやすい雰囲気を作るよう努めました。彼が自然に意見を出せるように問いかけたり、順番に意見を言う機会を作るなどの配慮しました。また、彼の考えを受け入れつつ、自分の意見も伝えることで、お互いを理解し合える関係を築くことができました。
Empathy
サークルで演劇をしているのですが、団員とともに一つの目標(より良い公演)を達成するために、長期間にわたって準備する際、どうしても意見が割れたり人間関係が上手くいかなかったりすることがありました。自身の立場上、みんなをまとめる必要があったため、どういう思いを持っているのか聞いたり、共感したり、寄り添いつつも団体としてばらばらになってしまわないように調整していました。この経験から、共感力のコンピテンシーが身に付いたと思っています。
Empathy
サークルの毎練習終わりに、練習を取り仕切っているような人たちの愚痴を帰りながらたっくさん聞いて、色んな人の愚痴をひたすらに聞いて、自分の考えはこうで、でもこういう考えになるのもとても分かるし、一緒に頑張っていこう、という風に色んな人に伝えて、少しばかりだけど共感によってみんなを立ち直らせたりした。
Empathy
高校2年生の時に生徒会長をしていたとき、通常9月開催の文化祭が、コロナの影響で12月開催になりました。通常の文化祭を運営する以上に会場の設定やコロナの予防対策、高校3年生が受験を控えていることへの配慮など、予算、導線、感染対策など解決しなければならない問題をたくさん抱える状態でした。また、コロナの影響により高校1年生の時は文化祭が中止になったため、私自身も高校生活初めての文化祭で右も左もわからない状況でした。そうした状況でしたが、先生方や他の生徒会メンバー、クラスメイトの協力を得て、無事に文化祭を終了することができ、様々な問題を同時に解決するマルチタスキングがついたと思います。
Multitasking
大学で行われた、一回生春学期の定期試験で、友達と協力しあいながら定期試験に臨んだところ、わからない問題は特になく、スムーズに解くことができ、また、友達と教えあうことで自分自身の理解も深めることができました。 また、私は生命科学部に所属しているため、ほかの学部と比較すると比較的課題の数も種類も多い上に、週の大半はアルバイトに時間を費やしていますが、自分が「何を」「いつまでに」「どのくらいの精度で」行えばよいのかを毎日メモに挙げていくことで、今まで課題を出せなかったり、遅れたことは一度もないため、マルチタスクに物事を片付けていく力はついてきているのかなと思いました。 また、アルバイトで接客・販売系のお仕事をしているため、何か一つの仕事のみを行えば良いわけではなく、広く全体的にいろいろなお仕事を早く、正確にこなすことが求められているため、そういった点でもいろいろな物事をマルチタスクにこなし、かつ正確に丁寧に行う力はついたのかなと思いました。
Multitasking
高校2年生の秋、私は英語ディベート大会に参加するため、放課後にチームメンバーと図書室に集まって準備を進めていた。テーマは「日本の首都機能を移転すべきか」というもので、肯定側と否定側の両方の立場で議論を行う必要があった。私は肯定側の立論を担当し、首都圏の過密化問題や災害リスクを裏付けるため、政府の報告書や国際的なデータを徹底的に分析した。特に、東京に集中する経済・政治機能が抱えるリスクを調べた際、単なる事実を羅列するのではなく、データが示す課題の背景やそれが首都移転によってどのように解決されるかを深く理解することが重要だと気づいた。たとえば、大都市圏の災害時の被害想定が高い理由や、他国の首都移転事例から得られる教訓を取り入れることで、議論の説得力を高めることができた。結果的に、私たちのチームは県大会を突破し、全国大会にも出場することができた。この経験を通じて、単に情報を収集するだけでなく、それを科学的に分析し、根拠を明確に示す能力の重要性を学んだ。
Understanding