Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
ボランティアのサークル活動で班のリーダーをした際に、限られた時間の中で他のリーダーたちと協力して取り組んだこと。また、サークルで能登地震の災害救援に行った際、初めて会う人たちと役割分担しながら協力して活動できたこと。
Teamwork
ボランティアサークルに所属しているのですが、能登半島にボランティアに行った際、サークルメンバーと一緒にどうすれば効率よく作業を進められるか、地域の方々にどのような声掛けをすれば良いかを考えこうどうすることができた。
Teamwork
高校生の時のダンスグループで活動をしていた。そのグループは長年引き続いているもので、固定のやり方が既に決まっていたが、練習方法や発表方法などもこうした方が良いというアイデアがあり、自分がリーダーの代 になった際、他のメンバーを説得して大きく変更した。
Innovation
高校生の時に部活で自分の理想と実際の自分の結果が伴っていないときに自分の行動や発言、生活から全てを見直したこと 具体的には「あいさつは誰に対してもしっかりとする」や「誰に対しても言葉に出して感謝を伝える」など誰でもできることを一から実践した。それによって周りに信用され、助言をもらえたり、応援されたことで困難に打ち勝った。さらに受験の時には公募で不合格になり、そこから自分で勉強法の改善や何が悪かったのかを書き出して、目標を口に出すことで逃げれない状況を作り、自分を追い込むことで合格へと努力をした。
Resilience
2022年、高校のサッカー部で「チームワーク」と「リーダーシップ」が身についたと感じた経験があった。夏の大会直前、チームは戦術の方向性で意見が分かれ、練習に集中できない状況だった。当時、私はキャプテンとしてチームをまとめる責任があった。そこで、練習後に全員で話し合いの時間を設け、まず全員の意見を一つずつ聞き取った。その上で、監督やコーチの助言も交えながら議論を整理し、全員が納得できる戦術案をまとめた。その後、練習での実践を通じて微調整を行い、チーム全員が一つの目標に向かって努力できる環境を作った。結果として大会でベスト4に進出することができた。この経験を通じ、他者の意見を尊重しながら調整を行い、目標に向けてリーダーシップを発揮する力が身についたと感じた。
Resilience
高校生の時に活動していたプロジェクトで、グループ内の関係性がとても悪化してしまった。その経験から、自分に必要な力や、どう動くべきだったか、という風に今後に生かせるような経験を得ようとする動きに繋がっている。
Resilience
2023年、私は大学でのグループプロジェクトを通じて「リーダーシップ」と「問題解決力」を身につけたと感じた出来事があった。4人チームで進める経営戦略の課題において、意見が対立し議論が停滞した際、私はリーダーとして状況を整理する役割を担った。メンバー全員の意見を個別にヒアリングし、それらを統合する形で解決案を提案した。この過程では、冷静に事実を把握し、相手の意見に共感しつつ説得力ある論理を構築する力が必要だった。結果として、プロジェクトは期限内に成功裡に完了し、教授から高い評価を得た。この経験を通じ、他者と協働しながら適切な判断を下す能力が自分に備わったと実感した。
Resilience
中学の部活動でキャプテンだったが、プレーの面では3番手だった。そのため、他の部活のメンバーで結果が出ないで悩んでいる子にも本音を言ってもらえたり、意見を言いやすい環境をどのように作ればいいかを考えた。そこで、様々な人がいるが自分の経験を織り交ぜながら話を聞き、必要な時はアドバイスをするなどし共感する力がついたと思う。他にも高校では自分自身あまり部活で結果が出ずに悩んでいたが、後輩の子のサポート役に徹したりした経験から、どんな環境でも相手が何を求めているかを察し、行動できるようになった。キャプテンだからではなく、どんな時もあの人には話したいと思ってもらった勇気を踏み躙らないように、話を聞く時は共感し批判しないことを意識するようになった。
Empathy
それは、私が大学に入学して半年ほどたった時であった。大学の授業でグループワークをすることになり、今まであまりかかわりのなかった人と共同作業することになった。テーマは「地域の問題を解決する新しいサービスの提案」で、5人一組のチームで行うことになった。私は普段から友人と行動することが多く、初めて顔を合わせるメンバーと深く関わる機会は少なかったため、不安と緊張が入り混じっていた。初めのミーティングは、大学の図書館のグループルームで行われた。メンバーは、積極的に意見を出す人、慎重に発言する人、少し控えめな人、そして一見すると無関心そうな人だった。話し合いを進めるうちに、一人のメンバーが主導権を握り、次々と提案を出していく一方で、無関心そうなメンバーは終始黙っている様子が気になった。どうやら、彼はあまり自分の意見を表に出すのが得意ではないようだった。次のミーティングでは、私は思い切って彼に「どう思う?」と直接声をかけてみた。最初は戸惑いの表情を浮かべていたが、少しずつ話し始めた彼のアイデアは、意外にも独創的で実現可能性が高かった。その後も彼が発言しやすい雰囲気を作ろうと、彼の話に耳を傾けたり、共感を示すよう心がけたりした。これをきっかけに、彼は次第に積極的に意見を述べるようになり、他のメンバーもその姿勢に触発されていった。最終的に、彼の提案をベースにしたサービス案が採用され、私たちのチームは発表会で高い評価を得た。この経験を通じて、相手の考えに寄り添い、真剣に耳を傾けることがチームの可能性を広げる鍵だと実感した。同時に、共感とは単に相手の意見を受け入れるだけでなく、その背景にある思いや価値観を理解しようとする姿勢だということを学んだ。
Empathy